人間だから言葉があるでしょう、
という人がいますが、
言葉を獲得しないままの人間もいるのです。
ではそういう人に研究はないのか
というとそんなことはないと思います。
一例をあげます。
Nさんは生まれながらの病気があり、
言葉はありませんでした。
話すことも書くこともできなかったのです。
Nさんは普段病院で生活していたのですが、
たくさんの音を聞き分けていて
お母さんの車の音だけ分かったのだそうです。
お母さんの車が来ると、
まだお母さんが病室に来る前にそれが分かって、
とても歓喜していたのです。
それも研究といえないでしょうか。
どんな人、どんな生活の中にも研究はあるということ。