「一汁一菜でよいという提案」が出たころの「おかずのクッキング」で、
土井先生は、「かちゅー湯」という鰹節にみそを入れてお湯を注ぐだけの沖縄のみそ汁を紹介して
「お湯でみそを溶けば、それはみそ汁なんですわ」
と言われていました。
それがみそ汁の第一段階だと言うのです。
そして、今度はみそ汁に鶏のから揚げを入れて、
「みそ汁には何を入れてもいいんですわ」
と言われるのです。
「具だくさんの味噌汁は、心身の健康を維持し、育むために必要な栄養素を充分に取ることができます。味噌汁の中に具がたくさん入るということは、すでにおかずを兼ねることになるのです」と。
結果、おかずは一菜でもよいということになります。
しかし、土井先生がこれをサラっと言うまでに、どれだけの研究、考察があったのか計り知れません。「この本は哲学書です」というアマゾンのレビューがありましたが、本当にそうだと思います。(アマゾンで買いませんでしたけれども)