「深沢七郎」ブームは本当に起こっているのです ただし ささやかにですけど…
武田信玄が生まれる前から勝頼が死ぬまでの笛吹川流域の民衆の姿を描いた「笛吹川」ですが
読めばわかるのですが すごい内容です
「おけいやん」やその家族は架空の人物でしょうが 「惣蔵」は実在した人物です
土屋惣蔵昌恒という名前で 今でも 天目山に行けば惣蔵の記念碑がたっているのです
長篠の戦いで 主な武将を失い 高遠城の援軍も岩村城の援軍も高天神城の援軍も出せない状態なのに なぜか韮崎に新府城を築いて しかもそれを自ら焼いてしまい
頼みにした親類の小山田氏にも裏切られ 最後 天目山で自害しようという武田勝頼の時間を稼ぐために
左手で藤づるをつかんで身を支えながら一人しか通れない崖の曲がり角で通る敵を片手で切り倒し続けたというのです