何を隠そう僕はガンダムシリーズでグフとグフカスタムが同率1位の好きなMSなんです。
グフ乗りに悪い人はいないし、何と言ってもザクをベースにしながらも設計思想が明確に表れた「ザクとは違う」デザインが痺れます。
機体解説を軸に、作中設定に対する考察とかを書いていきますね。
アニメや公式資料を元にした独自研究なので、あくまで戯れ言とご理解ください(笑)
MS-07B グフ

一年戦争において、MS-06J ザクⅡ陸戦型をベースに開発された、ジオン公国軍の対MS格闘戦用/陸戦専用MS。
固定武装や専用装備を数多く持ち、汎用性を犠牲にMS戦に特化している。
装甲やスピード等、全ての性能がザクを凌駕しており、地球上における次期主力量産機としてオデッサ作戦迎撃やジャブロー攻略戦に大量投入された。


主要装備
①フィンガーバルカン
装甲強化と機体軽量化により内部に余剰スペースが生じたため、文字通り左手の指に搭載された高射砲。
結果、グリップを握る等の簡単な動作を残してマニュピレーターとしては機能しなくなってしまった。
②シールド
上記の理由により左手が使えないため専用アタッチメントを有した盾。
裏側にはヒートサーベルが格納されている。
③ヒートサーベル
形状記憶特性を持った特殊金属粒子を発生・収束させて灼熱の刃を形成、対象を溶断する武器。
ガンダムの装甲すら容易に切り裂く破壊力を有する。
④ヒートロッド
右手に内蔵された鞭。
高圧電流を帯びた状態で相手に叩きつけたり巻きつけたりして、機体及びパイロットを感電させる。
電圧を上げる事により発熱し、対象の破断・圧壊も可能。
ガンダムの足先を切断、行動不能に陥らせた。
『赤い彗星』のシャアを振り切って地球に降下しガルマ・ザビを倒したホワイトベース隊を討伐する任に就いた『青い巨星』のランバ・ラルの駆る新型MSとして登場。
ガンダムの出現により開発されたと思われがちですが、物語の時間経過を考慮すると最初の時点で一応、存在はしていた事になります。
機動戦士ガンダム第1話の時点で、舞台である一年戦争は後半戦に突入しています。
ジオン公国軍の代表的MSザクは開戦時には量産されているので、そこから第1話までの半年以上の期間に開発されたのでしょう。
グフはMS同士の格闘戦を想定しているので、ジオン軍としても、いずれ地球連邦軍がザクを解析してMSを開発してくるだろうと予想し、連邦軍の独壇場である地球での主導権確保のため敢えて重力下専用にしたと考えられます。
劇中、ランバ・ラルが乗るグフは幾度かの戦闘の末ガンダムに撃破されてしまいますが、後に量産された際にはランバ・ラルのパーソナルカラーである青がデフォルトカラーに選ばれました。
これは『黒い三連星』に与えられた強襲型MSドムにも言える事で興味深いです。
エースが乗った機体の色を量産機に反映させるのは自軍の戦意高揚や敵に与える精神的影響が目的でしょうが、ドムの場合はまた状況が複雑で……まぁ、これは別の機会にしましょう。
次回はグフカスタムの解説です。