ブンドドという単語をご存知でしょうか?知らない方は「なんのこっちゃ」という感じでしょう。
ブーン、ドドーン。の略語と言われても、まだピンと来ないはず。
当然です。かなり狭い世界の用語なのですから。
ブンドドとは、ロボットキャラクター玩具やヒーロー玩具でごっこ遊びをする事。高く掲げて「ブーン」と旋回させてみたり、「ドドーン」と爆発を想像したりする様子を指します。
突然どうしたと思うかもしれませんが、こんな話をするのは僕のコマ撮りにはブンドドがとても大切な要素になっているからです。
まずは僕がコマ撮りアニメを作ろうと思い立ったきっかけから話す必要がありますね…
僕のコマ撮りはトランスフォーマーというキャラクターブランドの玩具を用いたものです。近年の実写映画化で広く認知されたと思いますが、僕はもともと好きなシリーズでした。
僕のトランスフォーマーライフについて語るとだいぶ横道に逸れるので割愛しますが、映画化に影響を受け、自分の手元にある玩具が映画さながらに動いたら…と想像したのが全ての始まりでした。
キャラクターへの思い入れは映画のシナリオとは無関係。ブンドドの醍醐味は、自分のお気に入りのキャラクターで自分だけのストーリーを構築できる事です。普通なら頭の中で作り上げた迫力の展開をその場かぎりの遊びで終わらせますが、これをまるで映画のような形で記録できたら……
僕のコマ撮りは、自分の手を離れた『高次元ブンドド』なのです。
さらに、コマ撮りの前には必ずブンドドをします。全体の構想を練るのはもちろんですが、今回使うキャラクターがどんなアクションに向いているのかを検証するためです。
トランスフォーマー玩具は基本的な関節(首、肩、肘、股関節、膝)が可動するので、ある程度のポーズは問題なく取らせる事ができます。
しかし、玩具ごとの可動範囲はそれぞれ違います。人によって捉え方は色々あると思いますが、その玩具の可動範囲とキャラクター性とが合わさると似合うアクションやポーズが決まってくると僕は考えています。
昨今のガンプラのようにグリグリ可動するキャラは軽快で躍動的な、動き回るアクションが映えるとか。
あまり動かないけど重量感のあるキャラはどっしり構えて砲撃戦とか。
特筆すべき点がない奴は早い段階でヤラレ役になってもらうとか…
といった感じです。

今回は、このお二方に出演をお願いしました。
右:オートボット ジャズ
左:ディセプティコン ブロウル
肝心の映像は、現在鋭意制作中です。諸般の事情で戦闘シーンが数秒しか出てきませんが、キャラクターごとの演出の違いを実感していただけたら幸いです。