2014/03/29水色の車から見えた景色をときどき思い出す。雲のない空とか、海も山も川も町も、環水平アークとか、いろいろ懐かしいと思うことが増えた。怪獣みたいにごつごつした手とか、メイプルの匂いとか、睫毛の影とか、いろいろなんでも思い通りになると思ってた。不思議なことが起こるとすぐに報告した。小さいおじいさんとか、苺の男の子とか、虹色のトカゲとか、いろいろ楽しかった。いちばん言葉にしたいことをいつまでも舐めていた。どんどん小さくなっていって気がつくと失くしてた。