転院に際して | 前期破水からの出産

前期破水からの出産

11週、21週の2回の前期破水、待機を経て28週での出産、子育て

同じ悩みを持つ方に読んでいただけると幸いです

そして、市内にある病院のうち2箇所が受けいれ可能とのことでした。



私は家庭の事情を考え、一つの病院にお願いしました。




ベテランの先生から説明を受けたお話が忘れられません。




「転院先の病院から話をしておいてほしいと言われたので話します。


あなたは21週2日で破水しました。


今すぐ陣痛が来て出産となってもおかしくないんです。



でも、赤ちゃんが頑張ってくれて、救命できる22週0日まで転院先で過ごせるかもしれない。



僕は産婦人科医になって20数年たちます。


僕が産婦人科になった時は、赤ちゃんの救命は24週からでした。


今は医学が進んで22週から助けられるようになった。


たった一日ですが、21週6日ではダメなんです。



医学は進歩して22週からの救命が義務付けられました。


でも、22週の赤ちゃんが助かるのは20パーセントぐらい。


その中でも障害がおきないのは数パーセントです。



やはり昔と同じように、24週ぐらいにならないと厳しいという現実はあります。



僕は以前にいた病院ではNICUがありました。



救命することで、容態が安定しないまま1年以上過ぎ、赤ちゃんも家族も苦しんでいる。

そんな姿も見てきました。



可哀想ですが、終わりにできないんですよ。


命は助けたい。みんながそう思っています。



でも・・・よく考えて下さいね」




その言葉の意味、言外に含まれた意味。


勿論わかっていましたが、私には覚悟がありました。





この子はずっと私の子だ。


終わりになんてさせない。