ベルセルク最新話、感想・考察1 | ぽっぽのブログ

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綴ることなく綴りゆき、やがて想う果て、彼方へ消えゆく定めの声か

さて、ベルセルク最新話の感想をぽつらぽつらと記したいと思います。


まず、ようやく例の謎の子供の正体が明確に示唆されましたね。


あの子はやはり、ガッツとキャスカの子供。


これは殆どのベルセルク読者が予想していたことだろうと思います。


中には「あの子が妖精王なのではないか?」という予想もありました。


最新話の作中でシールケもそのように推理してましたね。


可能性としては妖精王かガッツとキャスカの子供か、の二択だったと思います。そして物語が進展するにつれて、ガッツとキャスカの子供の可能性の方が高いかなというような感じになっていっていたと思います。


それが最新話でようやく明らかに。


こうしてハッキリと示唆されると「あぁ物語が着実に核心へ向けて進んできていたんだなぁ」と感慨深く思えます。


私自身、読んでいて「おぉ、もうここで明かされるのか。思っていたより早いな」と思いました。(というかいきなりのグリフィス降臨には「そこまで進んじゃうのかよ!?」とビックリした)


ここのところ最近になってやたら急展開してきてるなぁと。その「最近」というのもベルセルク界隈では軽く数年とかの単位なんですけどね(笑)。ベルセルクの進展を現実の時間に照らし合わせると10年前でさえまだ最近の内に入るかもしれない。


ベルセルクの読者だけ妖精島にいて時間の流れがおかしくなっているようなもんですね(笑)。


その謎の子供についてダナンはこう語ります。



「あの子は只の人の子ではない。纏っている無垢な気(オド)も私達(妖精)によく似ているわ」


以前、コメントの返信記事で私なりのベルセルクの考察を記したのですが、そこで私はこの「気(オド)のオーラの描写」について考察していました。


筆のタッチ、その淡い光のような描写の感じがいくつか類似しているんですよね。


あのタッチは共通するある一つの同じものを描写しているのではないか、と。


妖精や人魚などと同じその淡い光を何故か魔物の神霊格であるはずのフェムトも背後に背負っているなどなど。


そしてその気(オド)のオーラは例の謎の子供も纏っている、と。


実際に漫画内の絵のタッチが酷似しているので、目で見てわかりやすい分ただの検討外れな考察ではなく、自分なりに理由付けはできているかなと思っていました。


ただ、当時はまだその気(オド)の類似性についての言及が作品内になかったので、自分で記しつつも「こんな考察バカらしいかな?見当外れで恥ずかしいかな?」なんて思ってました。


それが今回のダナンのセリフで裏付けが取れたかなと思います。


少なくとも霊的視野から見られていたであろう、あの例の子供が纏っていた気(オド)は妖精達と類似の性質であったのはひとまず確かでしょう。ダナンがそう言っているので。


なので、そこから派生して人魚達もやはり同種の気(オド)であるでしょうし、ガニシュカ戦において描写されたフェムトの背後の光も「無垢な、純粋性にある気(オド)、オーラ」だったのだと思います。


ダナンに例の子のオーラの性質が言及された以上、可能性としてはその考察は概ね合っているのではないかと個人的には思います。実際、絵のタッチは酷似していますからね。


訃報故に悲しい最新話となってしまいましたが、「おっやっぱりあの淡い光のトーンにはちゃんと共通性と意味があったんだな」とニヤリとできました。こういう考察はいちファンとして楽しいものです。