【スキンケアの心理分析の結果】 

 

 
中高年層の女性ほどドライ感覚が弱くなる・・・サロンのお客様カルテからあらわれた謎。
 
謎を解明する時、全体を見直してみることで、次に進む手がかりを得ることがあります。
 
カルテでは、お客様が自覚する肌タイプを5タイプ(乾燥・脂性・混合・普通・敏感)で聞いていたので、あらためて分析した結果、面白い事実が浮かび上がって来ました。
 
「混合肌を自覚する人の比率」と「エステティシャンが混合肌と判断した人の比率」を比較したグラフです(1,200人)
 
「混合肌を自覚する人の比率」と「エステティシャンが混合肌だと判断した人の比率」の比較
 
こちらは「乾燥肌を自覚する人の比率」と「エステティシャンが乾燥肌と判断した人の比率」を比較したもの(1,200人)
 
「乾燥肌を自覚する人の比率」と「エステティシャンが乾燥肌だと判断した人の比率」の比較
 
本人は「混合肌」と考えているのに、エステティシャンが「乾燥肌」と判断したケースがたいへん多かったのです。
 
お客様とエステティシャンの間には、大きな認識のズレが生じていました。
 
混合肌は「Tゾーン脂性、ほお・目元の乾燥」であることは、知っていますよね。
 
はじまりは、美容部員が百貨店で化粧品の使い方をアドバイスするための言葉でした(1950年代、資生堂)。
 
時代が進んで、今はメジャーな肌タイプとして認識されていますが、もともとは、お化粧用語だったのです。
 
お客様は「Tゾーン脂性」に注意を向けがちですが、施術するエステティシャンは「お顔トータルとして肌が乾燥した状態」で判断するので、認識のズレが生じていました。
 
年齢とともに皮脂量が減り、乾燥が進みやすいのに、お客様(一般女性)は「顔の中心の脂性」に意識が向きがち・・・。
 
心理的には、Tゾーンの脂性感覚がメインになってしまうことが、前回・前々回で紹介した『中高年女性が乾燥を気にしなくなる』原因であることがわかりました。
 
わかりやすく、例を挙げて見ましょう。
 
小鼻周辺が気になる女性は、もし、洗浄力が強め・弱めの洗顔料があったとしたら、どちらを使うでしょうか?
また、洗顔料を、Tゾーンとほお・目元で使い分ける人はどれくらい、いるでしょうか?
 
多くの場合、気になる小鼻の状態にあわせて「強めのゴシゴシ洗い」で「顔全体を洗ってしまう」のではないでしょうか。
 
そうなると、結果として、お顔の大半が「洗い過ぎ」になり、トータルで乾燥を進めてしまい、エステティシャンが「乾燥肌」と判断することになります。
 
今回のお題として挙げた混合肌の落とし穴とはこういうことなのです。
 
この分析結果は、現場のエステティシャンにも納得いただき、お客様への美容アドバイスやマニュアルに反映されるようになりました。
 
私たちの統計データ分析と現場の意識が同じ方向を向いた一例です。
 
もし、ご自分を混合肌タイプと考えている方は、ぜひ、この点にご注意いただき、スキンケアをしているつもりが、お肌のドライ化をすすめてしまうことがないよう、お気をつけください。
 
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このような経験があって、私たちが開発した肌チェックでは「混合肌」を4分類して、ご自分の肌悩みに近い状態を見て理解いただけるよう、結果表示するようにしています。
 
①混合肌、②脂性 混合肌、③乾燥 混合肌、④敏感 混合肌