前回、エステサロンのカルテのデータ分析(1,200名分)をしたとき、中高年の女性ほど、お肌のドライ感覚を気にしなくなる傾向があらわれたことを紹介しました。(謎のトライアングル)
【乾燥肌の感覚】謎のトライアングル【広がる本人自覚とプロ評価のズレ】
この結果から、さらに詳しい分析をおこないました。
あまりムズカシクないように書きますと、肌感覚(自覚)というのは、心理学の対象ともなります。
そこで、心理分析で利用される統計手法を用いて、カルテの中から、ドライとオイリー感覚を測るモノサシになる項目をピックアップし、お客様ひとりひとりの肌感覚をポイント化しました。
運転免許の更新で適性検査を受けたことがある人なら、何となくイメージいただけると思いますが、あんな感じです。
どうしてそこまでわかるの?というと、回答パターンのウラに隠れた傾向を見つけ出し、ポイント化するからです。
例えば、うっかりミスをしやすい人には、そうでない人と異なる回答パターンがあります。そしてそういった違いが出やすい・・・例えば、運転中のスマホやナビ操作の頻度や有無などの複数の質問で、運転慣れによるうっかり運転の危険度をポイント化する方法と似ています。
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そのように計算された各お客様の肌のドライ感覚とオイリー感覚のポイントの平均値を、20前半、アラサー、アラフォー・・・年代ごとに並べたものです(5点満点)
オイリー感覚は、年齢が高くなっても、若い世代(20前半)とくらべて、ほとんど変わりません。
(このこと自体も意外ですが。)
一方で、ドライ感覚は、年齢が高くなるほど、どんどん低くなってゆきます。つまり年齢とともに、自分がドライ肌であるという感覚が薄れてゆくことを示しています。20前半(4.1ポイント)にくらべて、アラ60(55-64才)では約4割も低くなります。
ふつう、年齢とともに油分が低下して、ドライ感覚が右上がりに強まると考えがちですが、図は右下がり。
まるで正反対の結果に、ほんとうに驚きました!
でも、前回紹介した『中高年になるほど、ドライを気にしなくなる』傾向と一致する結果です。
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この結果をエステティックサロンに報告し、どうしてこのような現象が起きているのかについて、喧々諤々(けんけんがくがく)の議論。
年齢が高くなるほど、乾燥ケア一本になり、それがうまくいって乾燥トラブルを感じにくくなっている・・・
確かにそういう面はあり、一番ありそうな結論に落ち着きかけたところで、ひとりのエステティシャンのツブヤキに賛同の声。
『でも、中高年のお客様で、私たちが見た目にもお肌の乾燥でお困りの方が多い。年齢が高くても乾燥ケアが上手くできていない人はゼッタイに多い』
それもそうですよね。極論を言うと、お客様自身で乾燥ケアが上手くできているのであれば、わざわざフェイシャルサロンに来る必要性が弱まりますし、それじゃサロンの方も困ります。
もちろん、もっと前向きに美容を求めて通われるお客様、話好きなお客様もたくさんおられ、来店動機がお困り肌の方だけではないのも確かですが。
さて宿題が出ました。ふたたび詳しい分析をすることになりました(次回に続きます)
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