都知事選について(石丸氏の限界) | 税理士ブログ

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先日の都知事選では、おおかたの予想通り、小池さんが当選した。

 

私が着目したのは、

当日の選挙結果に関する報道で、インタビューに答えた石丸氏の姿勢である。

 

はじめに擁護?しておくと、

長い時間選挙戦を戦って疲労がピークであった事、

おそらく同じような質問を他のテレビ局からもあっただろう事、

何よりも「敗戦」直後であり、かなり悔しい思いがあっただろう事、

から考えると仕方がない面もあるかもしれない。

 

しかし「現在の」彼の魅力は半減したと思った。

その理由の一つが、彼の持ち味なのかもしれないが、

質問者(政治好き?のアイドル)からの質問に、「前提から間違えてる」など、とても強い口調、蔑むような口調(バカにした感じ)でバッサリと切り捨てるように答えた(厳密には、質問には答えていないと思うが)場面である。

もちろん、若い女性だから優しくしろなどといった批判ではない。

対等な、同じ人間に対する受け答えではなく、上から目線、偉そうな態度だったと感じたのである。

選挙戦では、あれだけ好青年のように振る舞っていたにもかかわらず、

本性はコレなのかと、少しばかり応援していた側からすると、勝手に失望した。

部外者、傍観者の立場ならいいが、直属の上司となると、部下は大変だと思う。

正直、上に立つ者としては違うと感じる。

(何となくだが、その女性アイドルはレンホウ支持だと感じた)

 

 

頭のいい人は、他者を批判する時、馬鹿にした感じが出ることが多い。

正確には、自分が頭がいいと思っている人は、であるが。

彼は、京大、メガバンクとエリート道?を、もちろん努力はしただろうが、歩いてきた人なので、

仕方ないかもしれないが、彼からみれば有権者、国民は、不完全だし、怠惰であり、愚かである救いようのない人間かもしれない。

しかし、だからこそ、彼はそのような人々の事もしっかりと「考慮」してもらいたい。

彼ほど頭が良ければ、市長時代でも、うまい具合に誘導して仕事をさせるといった事もできたはずであり、それをしなかったのは、彼の怠慢であり、「市民の魂、命の一部を奪った」ことになる。

 

また、

彼の敗因の一つは、彼の「若さ」🟰未熟さ、であると感じた。

インタビューでも、今回の選挙結果を自らの「敗北」である、力不足であると素直に言えず、少しばかり遠回しに答える点も気になった。負けず嫌いなのか、一般的な社交辞令が嫌いな人だと感じた。

 

他者に対しても、自分に対してもだが、もう少し、多少の間違いがあっても許せる、謝れる、反省でき、良い意味で見過ごせる事ができるようになると、余裕ができ、魅力があがるのではと思う。いまの彼には余裕がない、すごく切羽詰まっている印象がある。

 

勝手に彼の今後を考えると、

彼は政治家としては市長や知事以外にはなれないと思う。

なぜなら、彼は自らが絶対であり、自らに従い、服従するならば良いが、

その場合でも、味方であっても、間違ったり、不足(彼基準)があると強い調子で叱責(指導?)している場面(映像)があったからである。

(魂を込めて、など言っていたが、「今の時代」、訂正箇所だけ指示するだけでよく、下手な説教?などは「無駄」であり、パワハラ的な感じを受けた。もっとも、これくらいの熱量がなければ戦えないのかもしれないし、当事者同士は納得、気にしていないのかもしれないが。)

国政ではこのようなやり方はまず無理であろう。

無所属で1人だけで当選することはできるだろうが、痛烈な批判しかできず、

政治家本来の仕事?である自ら政策を実行するという、多数派でなければできないことは、やり得ない。

落ち目の党が、総裁として担ぐという状況下であれば、総理大臣になれるかもしれないが。

(かつての自民党と東国原氏の映像が脳裏に浮かんだ)

 

まあ、多くのボランティアや支援者、何よりお金(収益源)も持っていると思うので、私が心配?して苦言を呈しても、意味がないとは思うが。

 

彼に、謙虚さがでて、敵(本当は同じ仲間)にも温情、優しさをもてるようになり、余裕ができると、

とても素晴らしい政治家になると思う。

または

彼は単なる壊し屋にすぎず、単なるYouTuberであり、何も生み出さないで終わるかもしれない。