ぜくーあんママより
先月の大徳寺黄梅院茶会準備の為に暫くお休みしていたお気楽な月釜を再開しました。
成田山豆撒きでの福豆をお裾分けです。
お軸「春入千林処々花」
今回は「大盆の点前(珍しい昔のお点前です)」にしました。
大きな大盆上のお道具組を展開していくのが面白いお点前です。(手数の多さはお茶箱のようにこちゃこちゃっとしてますね。)
お道具を清める時に五角形(五芒星)、六芒星、北斗七星へと配置が変わっていきますので、この陰陽の形に干支の道具を絡めて遊んでみました。
お点前中、盆中は今年の辰蒔絵の薄器と茶碗は犬の絵柄にして、向かい干支の配置にしました。
向かい干支(裏干支)は、干支を時計の並びにしたときに相反する位置にいる干支のことで、自分と相性の良い守り干支にもなります。
お正客様はなぜ犬絵のお茶碗?と不思議そうでしたが、その説明で解明すると、面白い話ですね!と楽しんでいただけたようです。
お正客様は申年なので、裏干支は寅と知って話が弾みました。(知っていたらお客様の干支で準備できたのですが。。。)
陰陽五行の話は奥が深くて興味深いですよね。
盆中で印を結んだお道具で、災難除けのパワーアップした一服を差し上げました。
その他のお茶碗には、中に鬼が丸くなって(お茶で)隠れている絵柄のも。改心した鬼なので福は内鬼も内~。
二服目は、2月ですので筒茶碗でお出ししました。
右の青磁の物は、パパさんが茶道を始めたばかりの頃にお道具のことを何も知らないまま購入した、懐かしい品です。
そしてあとの2碗は、なんと寿司用の湯呑なんです!そうは見えないしっかりした造りに皆さん驚いていましたぁ。道の駅で見つけましたよ。
お点前は、使用した数枚の茶巾を最後に花のように咲かせて、盆中を陰から陽に変えて終了となります。
お菓子は黄梅院で皆さんへお土産にした菓子盆に、お福さんのお干菓子と成田山の福豆と剣守りを盛りました。
一升桝は、火入盆として使いました。
輪島塗の一升桝には、輪島の地にも福が溢れるようにたっぷりと飾り盛りました。
替茶器には桝形。これはぐい呑みで、蓋を作って見立てづかいしています。我が家は色々と見立て使いの方が多いですね。
茶杓銘は「開運大吉」にしました。
今年一年元気に過ごしていきましょう!
実家帰りの月釜終わりで、小来川にお蕎麦を食べに行きました。
『山帰来』。
知る人ぞ知る、品切れ御免の人気店。
山沿いの何もない広ーい地に、地域活性化プロジェクトとして展開している施設で、がっしりとした木の暖かさを感じるお洒落なログハウス。
奥には雪景色の男体山が覗いてる。
私たちが行った時には十割と他のも品切れ、ギリギリお蕎麦数点のみのセーフな状況だった。その後来たお客さんはちょうど閉店になってしまって、折角遠くから来たのに残念~!と声を上げて帰っていった。きっと近隣の蕎麦屋に流れていくのでしょうね。
もりそば大盛りと、とろろの天ぷら蕎麦と、野菜天ぷらを注文。店員さんから、是非食べてほしかった!という湯葉天ぷらは品切れでまた次回。蕎麦の生産地なので、そりゃ美味しい☆
器も、金継しながら使っているようで、思わぬところでたくさん見れて気分が上がる!やっぱり土物と金継って色味の相性が良いよね。こんなに金継品を使っているお店ってなかなかないし、このお店の雰囲気とも合っているんだね。とても丁寧で綺麗な仕上げの金継たちなので、店員さんにその嬉しみを伝えてきた。
夜は宇都宮の「京友膳 かが田」さんへ。
住宅街に突如ある趣のある落ち着くお店。
料理も器も、旬を楽しめる内容なのは見たらお判りいただけるでしょう~♪
「生きることは食べること。」季節の食材を有難く堪能。ご馳走様でした。