GW |  金工と蒔絵そして茶道  ~工房 是空庵ブログ~の………追記ぶろぐ。

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茶道、お菓子、京都のことや作業のこと、、あれやこれやと、" つぶやき程度 "  に、頭の体操を兼ねて書いたり書かなかったり………

遅めのGWで、実家経由の福島県へ。

 

宇都宮駅では久々に餃子像を撮影。餃子像モナカ、宇都宮宮染餃子手拭い、人気品のため1人一個制限の餃子ポーチの餃子土産。家の中に餃子グッズが増えてきた。なぜこんなにも餃子を集めてしまうのだろう。染みついたソウルフードなのね。最近は鹿沼のシュウマイも有名になってきたかな。。。

グラニュー糖にとちおとめのフリーズドライ入りの甘酸っぱい「初恋糖」と、宇都宮の無病息災の縁起物「黄ぶな(120円)」の折り紙も。うまいことデザインするよね、リバーシブル柄で簡単に黄ぶなが折れた。絵柄の面白い折り紙は好きなので集めてしまうの。

ちなみにこれは以前冷凍で送ってもらった鹿沼のシュウマイ。両方ともレンジでチンする手軽さで美味しい。そう言えば鹿沼駅前のシュウマイ像を撮るの忘れてたわ~。

 

この時期はあしかがフラワーパークの、世界一美しいと言われる藤棚の景色が話題だけど、道すがらの山々にも藤がわんさかわんさか咲いていた。藤の花は大きくて綺麗だけど、こんなにも蔓延っていると、木々にのしかかったお化けみたいだね。。。巻き付かれた木は絞め殺されて立ち枯れしちゃうのよね。整備されていない山だらけなんだね、これも自然の姿か。

山が見えてきた。 会津磐梯山は~宝の山よ~♪……ハァ~もっともだァもっともだァ~。

 

「裏磐梯高原ホテル」到着。

お庭を散策、良い景色!絶好のお天気で、綺麗に撮れた☆

こちらはまだ桜が咲いててホーホケキョ♪野鳥も沢山♪深呼吸が気持ち良い~!火山で崩れた姿、迫力あるね。

ホテルでは様々なアクティビティ体験があったのでアート系をチョイス。ここは福島県らしく「赤べこ絵付け体験」でしょ、と。

だけど、”赤べこ在庫なし”とのことで、「エッチンググラス体験」になった。やり方の説明を受けて、時間制限なく満足いくまでどうぞ、と。私と父は用意されてた福島の絵柄を選び、母は考えてきたデザインで各自作業スタート。

デザインを油性マジックで写す。後は電動リューターでチュインチュインガガガガーッとひたすらゆっくりと削っていくのみ。

黙々と1時間ほど集中作業してアルコールでマジック線を消せば、「赤べこと起き上がり小法師、鮎、磐梯山」のグラスが完成~♪

この体験材料道具は我が家にもあるから、今回簡単に出来るのを知ったので、今後はいつでもエッチングできるわ☆ ライン描きより面で大きく削った方が見栄えがするんだね。把握。

 

翌日は喜多方にある「山中煎餅本舗」で煎餅焼き体験を。福島なまりの可愛いお姉さんの焼き方お手本の後、蓬と塩を練り込んだもち草煎餅3枚を炭火で焼く。

「1、2、クルッ!1、2、クルッ!1、2、クルッ!」と丁寧にカウントをしてくれるのでその通りに棒を動かす。薄いカチカチの餅が急に大きく広がって膨らむ。ぶわーっとうねうねうねり出すからあせるけど、「そこでもっと火に近づけてまだ我慢してぇ~!はいクルッ!」と回すと丁度良い焦げ目がついてて、平らなお煎餅に戻っている。1分程で焼きあがる。

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七輪を囲んで順番に焼く長閑な時間。大きく焼けた煎餅を無心で食べていく。特に味のしない素朴さが、くせになるね。3枚目は上級編で途中でお煎餅を棒から外して90度回して差しなおすと棒の焼きムラが付きません、とのこと。好みに焼き色を付けて、ぱりぱりっと完食~!! 椅子に座ったまま動いてないけど、炭粉ヨーグルトソフトにつぶつぶ「九重」を自由にトッピングして一息ついてから、買い物を。なんだかんだで毛糸の起き上がり小法師付き煎餅セットだとか、お煎餅沢山持ち帰ってきた。。。

 
お昼はお姉さんお勧めの、もう閉店する喜多方ラーメン屋さんで人気店だという「まこと食堂」へ行ってみた。初の喜多方ラーメンは、中太ちぢれ麺でご当地感があって美味しかった。店を出ると、ちょうどお昼の時間で長い行列が出来ていた。さすが喜多方。周りはラーメン店ばかりだった。
近くにある明治頃に建てられたという「漆器蔵 会津野」へも寄ってみた。併設のカフェは満席の人気店で、全ての器は漆器が使われているの。全テーブル漆塗りの器だらけで嬉しいね。このコーヒーカップの軽いこと軽いこと!先のお煎餅くらい軽かった。お店で漆塗りの手触り口当たりの良さを知って、隣の店で日常使いの塗ものを探す~という流れなのね。 うん、使いやすい器を発掘してきたぞい☆

そしてホテルのプレミアム料金で入れる「諸橋近代美術館」では、サルバドール・ダリの作品をゆっくりと鑑賞してきた。車から降りると広々と抜ける景色。数本の地震雲。(やはり夜には地震速報があったね。) 入り口でマスクに貼ってくださいねと「ダリのヒゲ」シールを貰ったけど、何も考えずすぐに仕舞ってしまった。。。持ち帰ってきたけど、これって使いどころがそこしかなかったのではいか?ダリになりきって堂々と館内をうろつくべきだったのでは?と。普段つけてたら変な奴に思われちゃうYO! ショップで見つけたクリムト柄の折り紙と、くつろぎのダリヒゲベンチ。

 

翌日は「会津塗伝承館 鈴善」へ。会津漆器産業の歴史、職人、漆塗の技を学べて作家作品をじっくり堪能できるお店。床の間の落し掛けの柱は漆の木!漆掻きの傷が残ってて、良いね☆

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ここの漆器店建造物群の雰囲気も良くて、会津塗を理解しやすい良いお店だった。もちろん買い物では可愛いものを見つけてきた。

それにしてもどこのお店に行っても赤べこは在庫なしや現品限りの品薄状態だった。福島の郷土玩具なのに現物がないとは不思議。。。売れる売れないで地域差があるのかな? 

その代わりに、面白い「首振り招福辰」を発見☆ こちらも現品限りの品だったけど、来年辰年の玄関飾り用に早めに買ってきた。首振り十二支シリーズがあるみたいだけど、揃えてはいないようだった。年末年始時期になったら出てくるのかな?

色も良いしカッコイイよね、良く出来てる。辰に見えるもの!

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赤べこに拘ってるわけではないけれど、見つけたのでファミリー用に赤べこ箸置きを購入。飾りとして買う人も多い品なのだとか。あとは、本漆ではないけれど、何層も色を重ねた板を削って色の層を見せて形にする「堆朱技法」で作ったストラップとか。自分でもできるけど、可愛いアイデアのものは買ってしまうのよね。

 

その他お土産は高原ホテル柄の手拭い、干菓子が付いた面白いマドラー、名前に惹かれた「且座」はクルミ付きのふのやき。

うまか棒的な「会津馬刺し棒」は留守番の兄へお土産に。

今回は旅行直前に購入した「マダムミーナ」のバッグ2点をお供にした。新しいバッグってテンションあがるよね。たっぷり入るバッグで便利☆ そしてこのこけしは実家でもらってきた宮城県白石の「弥治郎こけし箸置き」。手作り感がなんとも可愛いでしょ。

 

家に着き、福島で体験ごとをしてきたから今度は金属板をトントンして丸くする体験をさせて!と兄に頼んでみた。OKだったので、

「急遽金属加工やってみたの巻き」が始っじまっるよーーーっ!。

丸くしてぇ鈴みたいなもの?をぼんやりイメージ。「簡単に作りたい。」が重要。

 

まずは薄い銀の板を円の金型に挟んでポンチのようにガツンガツン!と打ち抜く。それを曲面型に合わせて金槌で少しづつ叩いていく。いわゆる「鍛金技法」。たまに火で炙りながら金属を硬くしていくみたい。徐々に穴の大きさを小さく変えていき、板に深さを出して立体に造形していく。

慣れない金槌作業は危ないので私は軍手で作業。練習するもうまくいかない。兄とはまず手の力の押しつけ方、指の使い方がやっぱり違う。トントンしてても、ちゃんと当たってないぞと音で分かるらしく、完成に何年かかるんだと指導が入る。「簡単にやりたいの!ボコボコでも丸くなればいいの!」「急に言われて金型がないんだからそんな簡単なわけないでしょ。」と兄妹のやりとり。

初心者が思い付きで簡単に作れるものではなかったようだ。。。でももうやりきるしかないぞよ。。。

少しづつおわん型になってきたのをまだまだ回しながら叩いて、より深く丸く成型するまで3時間以上も休憩なしで取り掛かって疲れてしまった。。。あーもうこれ以上はご勘弁を。と磨かずにギブアップ…。最終ほとんど兄の手直しが入ったけど、私の叩いた労力と金槌跡を綺麗に消され過ぎちゃうのも嫌で、「もういい、傷があってもいいよ!金具はボンドで付ける!」とここへ来て最後はあり合わせの既存のアクセサリーパーツをそれっぽく組み合わせて強引に鈴を完成させたのだった。

 

私的には、思いもよらず綺麗なチリンチリン音が鳴ってくれてるし金属トントン体験出来たし~☆、で満足なのだが、兄的にはこの仕上がりが許せなかったらしく、翌日には兄の「本気シルバーベル」が完成していた。全ての細かなパーツ、紐を通す丸カンまでも作ったのだそう。

綺麗な形。磨かれて滑らかに光っておるのぉ。

私のはくっつけた金具が歪んでるけど、それでも夏の鉄製風鈴に似た音がしている。兄のは、ちりんちりん!いや、ギリンギリン!かな。高くて澄んだ大きい音がする。これが銀の音色かぁ。形状と厚みでだいぶ響きが違うよね。見た目の出来も違うけど。。。

御見それ致しましたぁ~☆ 

兄は迷惑そうだけど、さて次は何をやってみようか。