お気楽月釜 |  金工と蒔絵そして茶道  ~工房 是空庵ブログ~の………追記ぶろぐ。

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茶道、お菓子、京都のことや作業のこと、、あれやこれやと、" つぶやき程度 "  に、頭の体操を兼ねて書いたり書かなかったり………

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先月下旬の月釜です。

毎年この時期に掛けたいお軸「一滴潤千山」。

雨の一滴がやがては沢となり滝となり山々を潤して渓流から大海に注いでいきます。

梅雨の時期ですね。「五月雨を集めてはやし最上川」という松尾芭蕉の句がありますが、ここ鹿沼の地も松尾芭蕉との縁があります。西鹿沼の「光大寺」に宿泊して、笠と草鞋を新しく新調して日光に向かったと言われており、没後に、残していった笠の供養塚を建てたそうです。
今年もまちの駅新・鹿沼宿にある芭蕉の木像に、市長さんが新しい笠に替えるイベントが行われたところです。
そんな事で、今回は最上川の舟下りを楽しんでいただく趣向としました。
花入れは南鐐の細筒形を一筋の滝に、花は滝飛沫のイメージでナナカマドにしました。香合は櫂型。

お菓子は、永楽善五郎の乾山写しの料理用の鮎皿を使って最上川で釣れた鮎。二服目のお菓子は京都で見つけた流水の半生菓子。

 

あ~らかわいい。食べるの勿体ないわね…と、お持ち帰りになる方も。コロナ以降、お菓子は袋付きでお出ししているので、お持ち帰りもご自由に。

 
釜は鷺釜、水指は船頭さん、薄器は青楓に流水、「沢で捕まえてきました」と蓋置きに沈壽官作のカニ。置物ですが見立てで。
二服目のお茶碗には、舟下りから見える水辺の鳥たち。鴨、鴛鴦、翡翠などなど豊かな生き物たちにもたくさん出会っていただきました。
水注ぎとして見立てで使用したのは、龍のグラス。お兄製作の蓋を乗せました。お点前最後に水を司る水神様からの恵みを注ぎます。

一滴に感謝ですね。

 

 

一方京都では、ギタリストROLLY氏の「ROLLYデビュー33周年記念 誇り高き変態の軌跡!2023」のライブで「紫明会館」に行ってきた。

前を通っていてもここに入るのは初めて。木造の軋む廊下と階段やステンドガラスなどの内観が、今風に言うと「エモい」建物。

階段には朝ドラのカムカムエブリバディの主人公3人が木に座るポスターが貼ってあった。ここのホール会場が、あのジャズシーンの撮影場所に使われたのかも☆ BHBが来たかも~なんて考えると嬉しくなるね。 席は予約番号順に入ってフリー席。まだ前方が空いてたけど、いつものことながら一番後ろの角を取ってしまうのよね。初めての場所は見渡せる感じがなんか安心するの。米米は前方を望むけどね。

200名ほどいたかな。ステージめちゃ近し!ワンドリンク制。

ROLLY氏登場、友人Mがその姿に絶句してもだえる。今年還暦を迎えようとも相変わらずの細身の細身。どこに内臓が入ってるの?と思ってしまうよね(笑) さすがに体の痺れや老眼なんだと年齢的な話もありつつ、ギターでやりたいことが多すぎて。と老眼鏡をかけてパッドをいじくりながらワンマンライブ。途中で客からの俳句川柳(何でもOK)を募集して都都逸的に歌って客いじりしてくれたり(いわば直接レターを読んでくれる感じでファンはめちゃ喜びよね♪)、「こちら供養しときます。」と受け取ってくれてた。ゆったりのんびりROLLY独特の”間”よね☆ 自分の還暦祝いの歌を5回くらい連続で歌って客とコール&レスポンスを練習?したり、実験的なギタ―パフォーマンスも聞かせてくれた。「月まで飛んで」「恋のマジックポーション」が聞けたのと、アンコールで客からの「笑うギターやってぇ!」に応えてくれて盛り上がった♪

道路沿いとはいえ住宅街なので音出しは7時まで、と2時間。

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そして会場の気になる女子トイレは、3つ。靴を脱いでスリッパ履き替え方式。履き替え時にもたつく人多し。歴史ある会場を綺麗に使うためのルールだね。この会場、色んなライブをやってるから今後もチェック♪

 

この時期のお菓子は蕨、葛系だね。神社月参りの帰りに「長五郎餅本舗」で買ってきたおやつ。葛饅頭のこのデロリン感がたぁまんないっ!

爽やかにガラスに盛ろうかと思ったけど、布張りして流水模様に盛り上げて、艶消しの黒漆塗りに仕上げた銘々皿と合わせてみた。うん、イイ感じ!この模様盛り上げって(高上げ技法)、結構手間な作業だけど、存在感があって好きなの☆