リョ桜←王子
「え?リョーマ君と私の出会い、ですか?」
「あぁ、そういえば聞いたことがなかったと思って」
「私のおばあちゃんとリョーマ君のお父さんが、元々テニス繋がりの知り合いなんです。リョーマ君が米国から帰国して、おばあちゃんがテニス部顧問の青学に入ることになって。面白い奴が来るから、って試合に連れてってもらったのが出会いですね」
「ほぉ…、テニスの試合で?」
「正確にはその前に偶然駅前で会って、会場を聞かれて逆を教えちゃって、遅刻してデフォになっちゃったんですけど…。でも、その時のリョーマ君が、生れて初めて生でテニスを見た機会でしたね」
「…それで楽しそうだと思って、自分でもテニスを始めたのか?」
「はい。私運動は苦手で、全然下手糞なんですけど。でも時々、リョーマ君にフォームを見て貰ったり、バックボレーのやり方を教えて貰って、この間地元の小さな大会で3位に入賞出来たんです」
「ほぉ…」
「テニスと出会わせてくれて、テニスが楽しい、って教えてくれたリョーマ君には、本当に感謝しているんです」
「………そうか」
僕とセリシールよりドラマチックな出会いをしている筈はない。そう思って聞いてみた。案の定、家族同士が知り合いなんて、運命でも何でもない。試合に遅刻してデフォなど、ロマンティックの欠片もない。
…それにしても、男女別とは言え部活が一緒?同じ学校に通っている?時々テニスを教えてあげる?それで”ただの同級生”、だと…?聞けば聞く程気に食わねぇ…!
だが同時に、考えてみれば奴が日本代表に選ばれなければ、セリシールがこうして豪州に応援に来ることもなかった。奴のテニスを見てテニスが好きにならなければ、今頃セリシールは日本で冬休み中だったのだ。僕達が出会うことはなかったのだ。そう思うと…。
仏の王族と日本の学生が、こうして豪州で出会った。それは何処からどう見ても運命だ。帽子を踏み台にして、僕らは出会った。奴には感謝すべきでは?
「帽子ぉ!」
「ゲ、また来たの、オージさん」
「一度礼を言っておこうと思ってな。僕の踏み台になってくれて、感謝するぞ帽子」
「は?何なのさ急に」
「という訳で、勝負だ帽子!セリシールに相応しいのは僕だ!」
「全く、ホントに懲りないね、アンタも。また負けないと分かんないの?」
「お前との試合で、僕は進化したのだ!」
「それはこっちの台詞だけど」
感謝するぞ、帽子。セリシールとテニスを出会わせてくれて。…僕と最高のライバルになってくれて。
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リョ4thALジャケかっこいい。デュエは不二先輩と、王子じゃなかった……………。サマバレかバレキスの線は残ってる!一生待ってる!!!…あ、気付いちゃったんだけど、ミュでもデュエはしてない……………。しかも日替わりゲストって歌わない…?
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にちかリョDVDコンプ!(ロード除く)やったー!これでまぴリョに集中出来るけど、全然入荷しないんだよなぁ…。アマゾンで普通に売ってくれれば、予約して割引で買うのに。ドリライは予約するか悩む。