◆G種(DMイザ) 肩に手を1/3 | 雑種犬 G種ディアミリ/テニミュリョ桜王子/DCジンシェリ・秀明 等小話ブログ

種最終回後の別れシリーズ。ディアイザ(友情、絆)メイン+少しディアミリ。

 

 

 

停戦を迎え、AAクルー、ミリアリアと別れ、ザフトに戻り、イザークと共にプラントを立て直す道を俺は選んだ。
苦楽を共にしたクルー達と笑顔で別れ、涙を堪えて笑うミリアリに決意が揺らぎそうになりながら、皆に背を向けイザークの待つ機体へと歩く。
ステップに足を掛け、最後にもう一度だけ振り返った。この光景を、この気持ちを、一生忘れることはないだろう。
胸に焼き付けて前を向き、ステップを上り機体へと乗り込む。そこで待っていたイザーク。

「お帰り」
「…ただいま」

肩にポンと手を置かれ、静かに一言掛けられた瞬間、彼女の前では堪えていたのに、もう無理そうで目頭に手を当てた。この5カ月間の出来事や思いが、一気に胸に去来したのだ―――。






捕虜だった間、一番心配したのはイザークのことだ。しばらく尋問もなく放置され、ザフトに俺の生存が知らされていないのだろうと悟った時、俺が死んだと思っているだろうお前の気持ちと思うと居た堪れなかった。
唯一の話し相手は、俺を襲った張本人。食事を運んでくれるほんの数分間が、誰かと話せる貴重な時間だった。最悪の出会いをなかったことには出来ないが、許してくれるなら、少しでも関係を修復したいと、他愛ない世間話をした。

気付くと話題はイザークのことが多かった。アスランとのバトルや、寮での騒ぎ、話題なら幾らでもある。彼女は素っ気なくも、いつもちゃんと聞いてくれた。
 

 

 

 

 

 

初めてディアイザタグをつけるつもりで書いてる話。BLのつもりはないけど、テニミュドリライ、卒業公演を見てたら、”肩に手を置き想いを託す”話を書きたくなった(本当に卒業する手塚と、続投するリョ)。