◆G種(DM) バスター(オーブ)3/3 | 雑種犬 G種ディアミリ/テニミュリョ桜王子/DCジンシェリ・秀明 等小話ブログ

★種最終回後の別れシリーズ

昨日の続き、ラフな下書き、加筆してpixivアップ予定→

 

 

「へぇ、あんたも来るんだ、オーブ」

「何だよ、行っちゃ駄目?」

「別に?まだAAのクルーなんだから、アンタの好きにすれば良いじゃない」

「一度はオーブに、作戦としてじゃなく行ってみたかったんだよな。バスターを送り届けて、…その後ザフトに戻る」「…そう」

「それで、イザークに頼み込んで、一日だけオーブで過ごせることになった」

「一日?」

「お前は一刻も早く家族に会いたいよな。別に無理にとは言わないけどさ…、良かったら…」

「…一日くらい時間割いてあげるわよ。何処か案内してあげる」

「本当?」

「って言っても、戦争に突入しちゃった後どうなってるかは知らないけど」

 

―――

 

これでバスターとはお別れだ。もう2度とこの機体に乗ることはないだろう。この機体で死にかけ、AAに投降し、…彼女に出会った。この機体でAAを、彼女を守り抜けた。一生忘れられない相棒だ。ありがとな、バスター。しっかりと目に焼き付けた。

そしてAAクルーともお別れだ。…彼女とも。

 

「…じゃあな、ミリアリア」

「うん、またいつでも来なさいよ。オーブも皆も、歓迎するから」

「あぁ」

「…」

 

急に彼がその端正な顔を近付けてきたので、何事かと驚いて固まった。周りから見ればキスでもするように見えたのだろう、一瞬ざわっとしたのでますます焦る。

だが実際は、耳元でミリアリアにだけ聞こえるように囁いたのだ。その良い声で囁くな!心臓に悪い!思わず顔が赤くなって一歩下がる。

 

「ちょっと?!」

「じゃあな」

「さっさと帰れ!」

 

周りは本当に頬にキスしたとでも思ったのだろう、くすくすと笑っている。全く恥ずかしい。してやったりと笑って彼は、イザークの待つ機体に乗り込んだ。

彼の囁きが脳裏こびり付いて離れそうになかった。

 

『バスターもお前のこと守り抜けて嬉しい、一生忘れない、ってさ』

 

 

 

 

 

今日は夕方まで仕事だと思ってら、勘違いで昼までだった!CS無料放送日にラッキー♪お陰でpixivに最終回シリーズアップ出来た。延々てぃーなかさんの『いつかきっと』(ドラマTRICKの主題歌)を流してた。切なくて大好き、正にDM別れソング!