「ディアッカ、呼び出しだ。…デュランダル議長直々に」
「…遂に来たか」
イザークに深刻な顔でそう言われた時、別に驚かなかった。あれから2年、新たな争いが始まろうとしている今、きっと声が掛かるだろうと思っていた。直接会うのは初めてだが、何を言われるかは分かっていたので、覚悟を決めて向かう。
部屋に入ると、彼は側近を下がらせ、室内はふたりきりになった。
「初めまして、ディアッカ・エルスマン君。忙しい中呼び出して悪かったね」
「とんでもありません。自分のような一般兵に時間を割いて頂き、恐縮です」
「お互い忙しい身だ。単刀直入に言おう。…今後AAはどう動くと思う?」
想像通りだ。表情を変えることなく、用意していた返答をする。
「…再びAAが動くとしたら、戦争を終らせる為に戦う。それだけですよ」
「キラ・ヤマトやラクス・クラインとは、共に戦った戦友だろう?今も連絡を取り合っているのかい?」
「いえ、ふたりと直接連絡したことはないし、連絡先も知りません」
「艦長やオーブで暮らすクルーとは、今でも仲が良いんだろう?ザフトを裏切ってまで共に戦ってくれた貴重な戦力。反逆罪を不問にし、ザフトに復帰出来たことは、皆も喜んでくれただろうね」
オーブに護られている艦長や総舵手、上位士官は大丈夫だろう。問題は今は除隊し、普通の生活を送っているメンバーだ。…サイや…、ミリアリア。
俺の身は危うくなるが、それでも議長と直接会う機会などもうないだろう。今牽制しておかないと。
「…AAの仲間の新たな生活を尊重し、俺の判断で情報提供の可否を決める、という条件で、俺はザフトに復帰しました。どう脅されても、アイツらの情報を売る気はありませんから」
「…誤解しないでくれ、聞いておきたかっただけだよ。今ザフトにいる者で唯一、第三勢力として戦った君の話をね。きっとまたこれから、戦争になるだろうからね、残念ながら…」
笑って、時間を取らせて悪かったね、と帰らせてくれた。この議長は油断ならない、どうも信用ならない…。
→(DM)
★
このネタだけは、当時個人サイトで書いた記憶がある(多分)。議長がAAの動向を気にしていた割に、Dに接触した描写がなかったのが残念だと思ってた。現ザフトでAAに乗ってた貴重な人物はDだけ、絶対話聞くでしょ!池田さんと笹沼さんのやり取り、聞きたかった…。
公式小説の話続き。アスランがトールを殺したと知った後、泣いて去る彼女を追ったD、物陰で独り泣いて耐えるのを見守るしかなく、強いなと尊敬する。そして何と声を掛けて良いか分からず、アスランは優しい奴で… とかフォト―してしまう。やっぽり女の子への優しさがちょっとおかしい、多分何もしなくてもモテてたから。ミリは ありがと と笑う。良いシーン!でもやっぱり、どうして戻ってきたの?と誰も聞かないのか…。
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他ジャンルメモ。GARO鋼を継ぐ者。
最初のコウガとカオルが大好きだったので、メンバー代わってからは一応見る程度。でも今作はツムギが強くて可愛くて最高!幼馴染で孤立しがちなソウマを気に掛けてあげてたんだろうな。3話くらいで背中合わせに(ヒーロー立ちだっけ?)共闘するのが超かっこよかった。
でも初期牙狼に比べると、ラスボス独りだけであまりピンチ感がない。初代は有象無象のホラーが出てきて、どうやって勝つの?って感じだったのに。