フラマリュ前提
休憩時間に展望台に向かおうとしていると、たまたま休憩時間が重なったディアッカが勝手についてきた。展望台の入り口で不意に立ち止まった彼の背中にぶつかってしまった。
「痛っ、何よ急に」
「先客」
「え?」
彼の背中から覗き込むと、フラガさんとマリューさんが肩を寄せ合っている背中が見えた。
「…!」
「あのふたりって本当に出来てたんだ」
「しーっ!行くわよ」
邪魔をしては悪いと、彼の腕を引っ張ってすぐに引き返す。
「そんな感じはしてたけど、やるじゃん、あのおっさん」
「フラガさんって、本当は移動命令が出てたの。でも無視して戻ってきて、その直後にAAは地球軍から離脱したんだけど、やっぱりマリューさんの為だったのね。あの時戻って来てくれてなかったら、私達どうなってたか…」
「あのおっさんが命令無視ねぇ」
「マリューさんも元々正規の艦長じゃなくて、前にいた副官の女の人と折り合いが悪くて。フラガさんはよく間に立って、ずっと支えてくれてたの。それは好きになるわよね」
「ふぅん…」
「…しかも艦長の元恋人、MA乗りで亡くなったんですって…。それでもこんなに強く、皆を率いてくれている」
「…」
「凄いなぁ、本当に尊敬するわ。優しいし美人だしスタイル良いし、理想の上司、大人の女性って感じ。憧れるわ」
「いや、あれに憧れても…」
「…胸の話じゃないわよ?」
「違うって!(それもあるけど…)お前とはタイプが違うだろ。それに、あの艦長さんにも支えてくれる人が必要ってことだろ?お前にもちゃんといるじゃん」
「そうね、感謝してるわ。マリューさんにフラガさん、キラにサイにノイマンさんにマードックさん…」
「…沢山いてヨカッタデスネー」
「…じゃ、おやすみ」
「おやすみ」
勿論アンタも、ありがとね、ディアッカ。
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昨日pixivにアップした「海底と宇宙から」、丸一日で50ブクマ?!早くない?!皆デス好きなの?ノイマンが好きなの?何が良かったんだろう…???まぁ自分でも気に入ってるネタなので、沢山の方に受け入れて頂けて嬉しいです。いつもありがとうございます。DMファンで良かった!