◆G種(DM+イザ) 馬鹿1/2 | 雑種犬 G種ディアミリ/テニミュリョ桜王子/DCジンシェリ・秀明 等小話ブログ

(種後?)

 

ミリアリアが初めてプラントに来ることになった。取材のついでに、何処か案内して欲しいとのことだったが、会うのも久々だったので楽しみにしていた。何処へ連れて行こうと、プランを練っていた。

だがその前日、事件は起きた。

 

 

 

「この大馬鹿者が。もう少しで死んでいたぞ」

「俺って結構悪運強いから」

 

昨日、ナチュラル排除派のテロの情報を掴んだ。何故彼女がここにいる時に、絶対に阻止する、と言う強い意志で任務に当たり、お陰で未然に防ぐことが出来、一味全員を捕らえることに成功した。のだが。

 

「…どうするつもりだ、彼女は」

「会える訳ないだろ、この状態で」

 

右目は包帯で見えず、左手を骨折した。満身創痍でボロボロ、この状態で会えば心配しか掛けない。

 

「自業自得だ。単独で突っ走り過ぎだ。何故あんな無茶をした?」

「いや、コイツをここで逃したら、アイツが狙われるんじゃ、って思ったら体が勝手に。…でも、今のプラントは危険過ぎる」

「あぁ、出来るだけ速やかにオーブに送り届けたいが…。ひとまずシホが極秘に護衛に当たっている」

「悪いな、こんな忙しい時に、優秀な人材割いちまって」

「全くだ。…だが今反ナチュラル派のテロがプラントで起これば、また戦闘の火種なり兼ねなかった。未然に防げたことは誉めてやろう」

 

「…それで悪いけど、アイツに上手いこと言い訳しといてくれない?会えなくなったことと、すぐオーブに帰るように…」

「何と言えというんだ。お前が未然に防いだから、大きく報道こそされていないんだ。それに彼女だってジャーナリストだ、事情を知っている可能性もある」

「だからそこを何とか」

「………全く、高くつくぞ」

「恩に着るぜ」

「数日は絶対安静だ。頭を冷やして出直してこい、馬鹿者が」

「サンキュ」