最終決戦後、種デス最終回デュラグラより。ジンシェリ、赤井の別VER、
「赤井さん!もうここは危ないわ、早くこっちへ!」
「…俺は後から行く。君は先に行け」
「嫌よ!お姉ちゃんとの約束、忘れたとは言わせないわよ!」
「君がいかないと、博士が逃がられないぞ」
「…?!…絶対戻ってきて。じゃないと許さないから、諸星さん」
「…あぁ、必ずいく」
今にも泣き出しそうな志保を見送り、煙草に火をつける。足をやられてもう歩けない。目も霞んでよく見えない。ここが俺のフィナーレだろう。煙草の煙に咽てしまい、もう本当にいよいよだと悟った。
その時、コツコツ、とゆっくりとした足音がこちらに向かって近付いてきた。見えなくても分かる。
「こんな所で何してるの、大君?」
「来てくれると思ったよ、…明美」
「馬鹿ね、私との約束、破るつもり?」
「半分は守ったんだ、許してくれないか?」
「もう半分破ったんじゃ、志保は許さないと思うけど。…仕方のない人ね、本当に…」
「…明美、悪かった、本当に…」
「もう良いの、謝らなくて良いのよ。全部見てたから、ちゃんと分かってるから」
「…明美…、会いたかった…」
「私もよ、大君」
最後は彼女に膝枕をされて。幸せなフィナーレだ。
「志保には家族が出来た。大切な友達も。警察にも理解者がいるし、幸せに暮らせるさ」
「えぇ、本当に良かったわ…。でもあなたは、いつも無理してばかりよね」
「俺は良いんだ、彼女を守れたから…。だが、本当はお前を守りたかった…」
「…これが私達の運命だった、ってことなんじゃない?お疲れ様、大君」
「…そうだな…」
愛しい人の笑顔に見守られながら、俺は目を閉じた。
赤井さんには死んで欲しくないけど(作品的に死なないだろうけど)、明美さんとは死の淵で再会して欲しい、絶対。そろそろ原作かアニメか映画に秀明ないと、本当にコナンから離れるんだけど………。