★秀明(志保)  運命(種運)  | 雑種犬 G種ディアミリ/テニミュリョ桜王子/DCジンシェリ・秀明 等小話ブログ

最終決戦後、種デス最終回デュラグラより。ジンシェリ、赤井の別VER、

 

 

 

「赤井さん!もうここは危ないわ、早くこっちへ!」

「…俺は後から行く。君は先に行け」

「嫌よ!お姉ちゃんとの約束、忘れたとは言わせないわよ!」

「君がいかないと、博士が逃がられないぞ」

「…?!…絶対戻ってきて。じゃないと許さないから、諸星さん」

「…あぁ、必ずいく」

 

 

 

今にも泣き出しそうな志保を見送り、煙草に火をつける。足をやられてもう歩けない。目も霞んでよく見えない。ここが俺のフィナーレだろう。煙草の煙に咽てしまい、もう本当にいよいよだと悟った。

その時、コツコツ、とゆっくりとした足音がこちらに向かって近付いてきた。見えなくても分かる。

 

 

 

「こんな所で何してるの、大君?」

「来てくれると思ったよ、…明美」

「馬鹿ね、私との約束、破るつもり?」

「半分は守ったんだ、許してくれないか?」

「もう半分破ったんじゃ、志保は許さないと思うけど。…仕方のない人ね、本当に…」

「…明美、悪かった、本当に…」

「もう良いの、謝らなくて良いのよ。全部見てたから、ちゃんと分かってるから」

「…明美…、会いたかった…」

「私もよ、大君」

 

最後は彼女に膝枕をされて。幸せなフィナーレだ。

 

「志保には家族が出来た。大切な友達も。警察にも理解者がいるし、幸せに暮らせるさ」

「えぇ、本当に良かったわ…。でもあなたは、いつも無理してばかりよね」

「俺は良いんだ、彼女を守れたから…。だが、本当はお前を守りたかった…」

「…これが私達の運命だった、ってことなんじゃない?お疲れ様、大君」

「…そうだな…」

 

愛しい人の笑顔に見守られながら、俺は目を閉じた。

 

 

 

 

 

赤井さんには死んで欲しくないけど(作品的に死なないだろうけど)、明美さんとは死の淵で再会して欲しい、絶対。そろそろ原作かアニメか映画に秀明ないと、本当にコナンから離れるんだけど………。