シネマ#2
『新解釈/幕末伝』
in新静岡セノバ
監督●脚本/福田雄一
出演/ムロツヨシ●佐藤二朗●山田孝之●広瀬アリス●渡部篤郎●岩田剛典●矢本悠馬●松山ケンイチ●染谷将太●●賀来賢人●山下美月●小手伸也●高橋克実●市村正親etc
2025年/東宝●日テレetc

採点/50点
初詣の日に、新静岡セノバに立ち寄った際に、初笑いとして
『劇場版・有吉の壁』
とチョイスに大いに悩み、有吉には幻滅。
仕切り直しに、本日、再訪し、今作を選んだのだが、、、
まぁ、面白いっちゃあ、面白かったけど、クドくて、結論的に五十歩百歩だった。
故に、50点を付けた次第である。
歴史上の偉人たちは、果たしてそんなに清廉潔白であり、偉いのか?!
意外とチャラい言動で物事を済ましてきたのではないだろうか?!と云う観点の元で、黒船来航以降の怒涛の幕末の荒波を語り改めて進む時代劇コメディ。
有吉の壁同様、日テレ製作やし、監督は福田雄一やし、端からあまり期待せず、劇場に出掛けた。
(故に新解釈,三國志は観ていない)
予想通り、一つのシチュエーションで同じティストのネタが延々と繰り返し、イチイチ長い。
黒船来航、メイド喫茶ならぬくノ一茶屋、寺田屋事件、大政奉還etcetcエピソード総てにおいて、笑いがクドくて、飽きるのが早まる。
案の定、主人公・坂本龍馬の行き当たりばったりなチャラいトーク術と、その場しのぎのノリで、誤魔化すパターンが続く。

メインであるはずの薩長同盟の合議シーンは、其のグダグダ世界を象徴しており、さすがに、もうええ加減にせぇ!!と呆れ返った。
でも、サシコ主演の大暴投問題作
『バラ色のブー子』
の大寒波地獄よりは全然マシやないかかと、スイッチを放棄すると、苦痛は和らぎ、少しは笑えたから摩訶不思議だ。
正月ならば、恒例番組の『ドリフ大爆笑』を観るノリで向き合えばイイのだと昭和のお笑い好きオッサンは頭ン中のチャンネルをガチャッと切り替えたのである。

《もしも、幕末の偉人たちが全員チャラかったら・・・》
の映画版やと強引に思えば、それなりに楽しい。
語り部の歴史学者(市村正親)は、オープニングトークを担ういかりや長介、
主役のお調子者・坂本龍馬(ムロツヨシ)は、勿論、志村けん、
頑固な相手・西郷隆盛(佐藤二朗)は、相棒・加藤茶、
巧みなフットワークが持ち味の桂小五郎(山田孝之)は、体力自慢の仲本工事、
太っちょな新選組組長・近藤勇(小手伸也)は、其のまんま高木ブーが演じ、
吉田松陰(高橋克実)は荒井注、
口うるさい大久保利通(矢本悠馬)は小野ヤスシ、
偉大なる勝海舟先生は、畏れ多いが植木等と、OB&先輩陣で固め、
ボディガードの岡田以蔵(岩田剛典)はワイルドな頃の西城秀樹、
新選組・土方歳三(松山ケンイチ)は、キザな頃の沢田研二、
と男前なキャラは、絶頂期のアイドルで組めば、、、と不毛なる妄想が膨らむ。
ならば、坂本龍馬に欠かせない愛妻・おりょう
は、やっぱし、石野陽子が適任であろう。

有名な新婚旅行の夜の掛け合いは、
《志村けんのだいじょうぶだぁ》
における、けんと陽子の夫婦コントそのものだった。
だが、お色気要素が濃い全裸で登場する寺田屋事件のセクシーシーンは、もっと後年の優香が十八番かもしれないが。。。

と、無意味に置き換えても時間の無駄やないかと支離滅裂な自分に気付く。
そもそも、ドリフならば、もっと的確なテンポでバカバカしさを畳み掛け、ずっと面白かったハズだ。
幕末が舞台の喜劇映画やと、大阪で全盛を極めた《てなもんや三度笠》シリーズの映画版
『幕末てなもんや大騒動』
がよっぽど面白く、お節介だが、私は勧めたい。

ちなみに、今作でも、未だ駆け出し時代の若いドリフターズが新選組の面々を演じている。
まあ、今の日本の政治も相変わらずいい加減な連中ばっかしなんやから、時代が変われど、テキトーに罵り合っていたんやと思うと、あながち今作の世界は間違いではないのかもしれない。
って、こんなん映画批評ちゃうね。
ダメだこりゃ、帰ろ、帰ろ。
では、帰る前に、最後に短歌を一首
『鍔迫り(唾競り)の ノリで夜明けを ズキュンぜよ 前身(全身)チャラく 日本の選択(洗濯)』
by全竜