アルミメスティンの話 | 大ざっぱなO型キャンプ

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2023年の夏、2拠点生活の長野でキャンプ再デビューしました。

アルマイト処理されていないメスティンやアルミ鍋のシーズニングには、米のとぎ汁、油、野菜のとぎ汁、など色々な説があります。目的はいずれもむき出しのアルミに酸化被膜を付けるということになります。くっつきにくくするためではなく、あくまでも錆にくくする目的です。

 

水を介してシーズニングすることで表面に生成される膜は、水酸化アルミニウムという膜でもちろん人体には影響はありません。水酸化アルミニウムの膜の色のなかで、透明なものを「べーマイト」と呼んでいて、アルミ製品のメーカーさんも明確に推奨されています。野菜に含まれる成分(灰汁)が、水道水に含まれるミネラルとアルミの反応を抑制して透明な膜になるのではと言われているそうです。米のとぎ汁でも同じような効果があるようです。

(水のみで沸騰させた直後)

水道水のみ、昔から言われている油、でシーズニングを行うと、薄茶色~茶色に変色しますが、野菜くずの場合には透明なままになります。

 

茶色のくすみが気になる場合には、水とレモンを入れて15分ほど沸騰さると取れます。

 

いずれにしろ、10分程度沸騰させれば確実に酸化膜は形成されるので目的は達成できます。米のとぎ汁や野菜くずを入れるのは酸化膜の色を気にする場合という別の目的があるようですので、キャンプで使うメスティンの場合には沸騰させた湯で10分程度のシーズニングだけで充分だと言えるかもしれません。

 

 

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水酸化アルミニウム(すいさんかアルミニウム、Aluminium hydroxide)は化学式 Al(OH)3 で表される無機化合物である。比重は約2.42。アルカリに溶け、アルコールに不溶。