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感想文

ゲームやら映画やらの感想文、ネタバレもあったりなかったり。

前作『パシフィックリム』はアニメ・特撮が大好きでコレクション用の家を1軒持ってるほどのオタクであるギレルモ・デル・トロ監督がそういう要素を詰め込んで作られていて、冒頭からツボを突きまくるシーンの連続でずっとニヤニヤが止まらないほど。そのため監督が変わり不安だったがスティーブン・S・デナイト監督も特撮好きだそうで、終盤にはパーツを組み合わせて強化修理、イェーガーが空を飛ぶ、4機で見得きりし戦闘開始、合体怪獣とツボを突く点がいくつかあり割とおもしろかった。続編の話が出た頃の「イェーガーと怪獣の融合」という要素も使われていた。

ユニコーンガンダムも登場し、さらにはその像が立っている会社がアナハイムエレクトロニクス(あのAEロゴ付き)な所が一番の盛り上がりポイント。

序盤のスクラッパーを捕まえにくるイェーガーはなんだかパトレイバーっぽい。黒いオブシディアンフューリーが「繊維が絡みついて生物的な動きをしている」という部分もASURAを積んだグリフォンっぽく感じられる、がイェーガーも動きが人間臭くなった分違いを感じられないのは残念。怪獣化したドローンイェーガーはサイレンを被った廃棄物13号っぽい。

あとスクラッパーがかわいい。

 

「怪獣を倒す!」というシンプルなストーリーだった前作とは違い、今回は新しい敵とそれに絡む策謀を描く必要がありその分は薄味に感じる。序盤で死んでしまうマコに関してもドローンイェーガーを配備するという敵の目的の障害にはなっておらず、むしろ危惧しつつも賛成の立場で全体としても賛成の流れだったのであの襲撃に意味がない。マコが死に際に送ったデータもさほど大きな手がかりではなく、パーツ泥棒が正体不明のオブシディアンフューリー製造に繋がるのかと思ったがそんな事もなくそれぞれの要素がバラバラに感じる。

アクション部分も短いアクション毎にコックピット視点が差し込まれる(カットが入る)ので流れが悪く、無駄にスローを多用するというダメな要素が増えているのが残念な所。

最終決戦もあまり盛り上がらない。イェーガー4機と怪獣3体の戦いで手分けして戦い、合体怪獣になっても単身突っ込んで各個撃破されるのでおもしろみがない。怪獣をもう少し多く出してイェーガーで蹴散らし強さを見せてから合体怪獣だとか、全員攻撃でも歯が立たない合体怪獣の強さだとかを見せて欲しかった。

破壊表現の部分でも、前作はミニチュア特撮を意識した破片をこれでもかと飛ばしまくる演出が多用されていたが、今作は煙で誤魔化したりそもそもそれほど破壊シーンがなかったりでその辺も物足りない。

 

 

 

 

 

スタントコーディネーターの監督が手がける作品なだけにアクションがメインでストーリーはおまけな内容ながら、前作はそのおまけがいい味を出しメインを引き立てていた。

冒頭、ジョン・ウィックは愛する人が亡くなり悲しみにくれていたが最後の贈り物である犬によって気力を取り戻していく。この犬がもーかわいいので殺されたときは見ている側も「この野郎ぶっ殺してやる!」と感情移入し、そこに封印を解いたジョン・ウィックの凄まじいガンアクションがやってくるので相乗効果でより盛り上がる。

 

チャプター2ではガンアクションは今回も素晴らしいものの、ストーリーが本当のおまけになっていてプラスαでの盛り上がりに欠ける。

ジョンの実行不可能な引退仕事はイタリアマフィアのサンティーノから助力を受けていて、その時の誓約により「今度はこちらの頼みを聞け」という所から話が始まる。まず引退仕事は自力でやったんじゃなかったのかとジョン・ウィックの格が落ちる。

断ったら家を吹っ飛ばされてまた復讐に行こうとするが、犬や車と違って家というのはあまりピンとこない、家で彼女と過ごした幸せな日々の映像がちょろっとでもあれば感じ方が違うのだろうけれど。「誓約があるなら守るのがルール」と言われ渋々依頼を達成してからサンティーノを追い込むものの、殺し屋ホテルのコンチネンタルに逃げ込まれ「この中での殺しは禁止」というルールを破って撃ち殺す。結局ルール破る上にルールを破ってまで殺すほど復讐に駆られる理由を感じられず、ただ3作目に向けて追放イベントをやりたかっただけに思える。復讐に取り付かれているっていう流れなので無理だけど、銃を置いて帰ると見せかけてサンティーノに先に撃たせるとかの方がらしかった気がする、前作でも息子を殺すシーンはスマートだったし。

最後はコンチネンタルからの支援を受けられなくなりあらゆる殺し屋から狙われる身となったジョン・ウィックだが「近づく者は皆殺すと伝えろ」と啖呵を切り悠々と歩き去るが、徐々に周りの目が気になりだし最後は逃げるように走り去る、カッコ悪くてさらに格が下がる。

 

アクションシーンは少ないもののサンティーノの女殺し屋は良かった。あと「今度は右わき腹かよ」とうんざり気なジョン・ウィックに笑った。

今回の話の起点は、遥の失踪と息子のハルト。

3年前、遥はマスコミに追われている自分がいると皆の将来に迷惑がかかると思いアサガオを出るが、住んでいる場所も教えず電話も遥から公衆電話でかかってくるのみでこちらからの連絡手段がなく、1年前からは電話もなくなり失踪状態。

出て行くのは分かるが、ただ距離を取るだけで潜伏している訳でもないのだからアサガオの誰にも教えないというのは腑に落ちない。失踪という状況を作り出すための都合。

ちなみに携帯は出て行ったときに解約しているが、別の携帯を購入し広島で自分の写真撮ってるっていう。

 

ハルトが遥の子供だというのも「遥が身を挺して守ったから」というフワッとした理由だけで話が進んでいく。遥は病院にいるのだから医者が診れば出産跡などで分かりそうなものだがそういう話は一切ない。あえてフワッとさせて「実は遥の子供じゃなかった」という線かと思ったがそういう訳でもない。

ハルトの父親=遥の相手は広瀬一家の勇太。元組員の達川が父親だという話になった際は「あの野郎遥ちゃんに手を出しやがって!」と言っていたが、自分も手を出している。その経緯も、遥を追うルポライターを勇太がボコって助け「自然な成り行きで1回だけ」ヤッたら出来ちゃったという説明のみ、なんじゃそれ・・・。この部分がこのゲームで一番気合を入れて描かなければならない部分だと思うのだがたったそれだけ、しかも直前に染谷と清美の馴れ初めで同じような話をやっているので二番煎じの酷さ。遥の子供を出すっていうのが目的でそこに至る経緯をスッ飛ばしている。

 

最終的に遥とハルトと勇太はアサガオに戻る。ヤクザに育てられた自分が皆に迷惑をかけないためにアサガオを出たのに、加えて中国マフィアのボスの息子でヤクザの男と子供作って戻ってくるって迷惑のタネ大増量してるのだが・・・。

 

ストーリー内で「親分が子分を道具扱いするなんて!」というセリフがあるが、それがまさにこのゲームに当てはまっていてキャラクターを話を進めるための道具としか見ていない。なのでそのキャラクターらしくない不可解な行動であったり腑に落ちない点が目に付く。

広瀬一家の面々はザコ設定だったのに話の都合で終盤は1人で10人20人は相手にするようになるし、染谷はインテリヤクザから熱血ヤクザに唐突に変わり、本庄と舛添も話を進めるための使い捨てキャラで用済みになったら死亡。

 

序盤は喧嘩なら敵なしの桐生がハルト相手に四苦八苦し尾道の人々に助けを求める姿が新鮮でおもしろいのだが、話が進み広げた風呂敷を強引に畳み始めるとひたすら長い長い解説が始まりどんどん興味が薄れていく。

そんな感じでメインストーリーはおもしろくないが、サブストーリーはおもしろいものがちょくちょくあり、特に小野ミチオ関連は最高の一言。

映画を見た人はたぶん誰もが思うであろう、「娘いらなくない?」

それもそのはずで、娘は映画だとリーチャーとターナーに同行し出ずっぱりだが、小説ではリーチャーとダイナーで会話するくらいの出番しかない。

 

小説のあらましは、悪巧みがバレそうになった黒幕がターナーにスパイ容疑をかけ捜査を打ち切り、ターナーと電話したリーチャーにもその話がいっていると思い込み娘と殺人の2つの事件をでっちあげ逃亡させターナーから遠ざけようという狙い。ターナーの事件がメインでリーチャーの事件はサブ。

それが映画だと、客受けを狙ってかリーチャーと娘の親子愛を描く感動要素がもう1つのメインとして娘の出番が増加、その分事件の描写が省略されている。

娘に関しても、小説では黒幕が作ったでっちあげ書類に母娘は利用されただけだったが、映画では金欲しさに母親が申請していて事件とは全く関係がなくなっている。どこからリーチャーの名前が出てきたのか説明がない。

そのためターナーの事件と娘の話が繋がらず、1本の映画の中で別々の話が進行している状態で「娘いらなくない?」となってしまっている。

そこを強引に結びつけるため、殺し屋が「リーチャーの娘だから」という理由だけで全く関係がないのに執拗に娘を狙うマヌケになっており、リーチャーも娘に尾行を気づかれ自分を尾行する殺し屋には気づかないマヌケになってしまっている。

 

小説の事件の幕切れは黒幕の居場所まで突き止めるが自殺して終わるという肩透かしな物なので、映画の黒幕をしっかり逮捕し殺し屋を殺す方が映像映えする。

ただこの流れなら、ありきたりだけど娘は中盤の襲撃で殺されていて、黒幕を逮捕した後で後始末として殺し屋を追い詰める方が盛り上がった気がする。

ジャック・クーパーはパイロットを目指して訓練していたとはいえ所詮ライフルマンでしかないのでひよっこ主人公とベテラン相棒のバディ物っぽく、序盤はBTと同行する場面を増やしタイタンで敵を蹂躙しロック解除などで降りる際もすぐ横から援護しBTを頼れる相棒として印象付ける。

中盤ではBTがアームに捕まり離れてしまい、頼れる相棒がいなくなった事で心細さを感じさせ通信でアドバイスを受けつつ歩兵戦を戦い抜き合流。ライフルマンからパイロットへの1歩を踏み出させる。

終盤では逆にクーパーが行方不明になりBTと完全に離れ孤立無援に。だが最早お守りが必要なひよっこではなく一人前のパイロットとして単身で窮地を乗り越え通信を回復させタイタンフォール!「おかえりなさいパイロット」

そして最後はクーパーを助けBT散る。

 

実際のキャンペーンでは別行動が多く行動を共にする相棒らしさがあまり感じられず、歩兵戦が多くてクーパーは最初からスーパーパイロット状態なのが不満だったので妄想。

 

新たに作られたシングルプレイのキャンペーンは個人的にいまいち。

新米パイロットのジャック・クーパーとタイタンのBTコンビが主役だけど、別行動が多くタイタンで戦える場面が限られていて物足りない。扉がロックされているから降りてロック解除してまた乗るくらいなら良かったのだが、ロック解除したら合流できなくなったから遠回りする事になりその間はずっと歩兵戦で合流したらちょこっとタイタンに乗って終わりという状況が多い。

またタイタンフォールの特徴であるけれどジャンプパックを使ったアクロバットステージが多すぎる、途中ではタイムトラベルも加わって現在では右壁に飛んで過去で左壁に飛んでなんていうのまで出てくる。

ストーリーは終盤でクーパーとBTが捕まってしまうが「信じて」という言葉を最後に抵抗したBTは破壊されてしまう。残されたデータコアとスマートピストルを手に敵陣を突破、そしてタイタンフォール要請でやってきた最後の同型タイタンにデータコアを移植しBT復活、さらにごっついガトリング砲持っていてリージョン解禁とここの展開は熱い。

だが最後で暴走するエネルギー源から助けるために「信じて」という言葉を残しクーパーを投げBTはまた破壊される。「信じて」で投げるという場面は数回行われる行為で両者の信頼関係の現われなのでそれに不満はないのだが、一大イベントである『相棒の死』が繰り返される事で薄れてしまっている。

傭兵団のボスも戦わず黒幕もほったらかしで締まらない。

ただBTとの会話は楽しい。

 

マルチプレイはやっとローニンが解除された程度。

タイタンは装備が固定化されカスタマイズできなくなったが、前作だと最強カスタマイズ1択みたいな状況だったので個人的には各タイタンに個性もでて有り。ただAI音声の変更ができなくなったのが悲しい、あとローニンにエロいお姉ちゃんノーズアートがない。

パイロットはメイン・ピストル・対タイタンの武器3つ携帯からメイン・サブ(ピストルと対タイタン)の2つ携帯に減少、その代わりメインにサイドワイダーを始めとしたランチャー系武器が追加されこれで戦うのが結構楽しい。ただ見た目が戦術装備(クロークやグラップリングフック等)毎に固定化され女性パイロットの見た目が前作に比べあまりよろしくない。

ゲームモードはサーバーやネットワークにもよるのだろうけれど、自分がやった限りでは賞金稼ぎ・消耗戦・時々拠点制圧は人がいるけれど他は過疎っていて遊べない。賞金稼ぎがおもしろくて、ポイントになるAIの奪い合いと所持金はバンクで送金しないとポイントにならないためバンク付近での横取りも発生して楽しい。

 

早くフロンティアディフェンスの追加を求む!

アーカムナイトの正体は2代目ロビンのジェイソン・トッド。
バットスーツの仕組みや弱点を知っていて、誰も知らないクロックタワーからオラクル拉致できたのは、その正体が内部事情を知っている者だというヒントでもあるのだろう。
しかしアーカムナイトが「胸のマークは硬い、装甲の隙間を狙え」と喋った時のバットスーツは新スーツで詳細をジェイソンが知る訳がないし、バットガールDLCでアーカムアサイラムより前のオラクルがバットガールとして活動していた時点ですでにロビンは3代目になっていたのでオラクルを知るはずもなく矛盾しているような気も。
さらにアーカムシリーズには一切登場していなかったジェイソン・トッドについて唐突に幻想ジョーカーが喋りだし、正体はこいつですと言わんばかり。

アーカムナイトは『バットマン:アーカムナイト』のためにDCコミックと協力して創作された新ヴィランという肩書きだったが、設定がほとんど同じレッドフード(DLCのキャラ)というヴィランが元々いて、正体を明かした後スーツが赤くなるのはそのため。
レッドフードの自分が見た設定では、ジョーカーに殺されたジェイソン・トッドをバットマンが死者をも蘇らせる泉ラザラス・ピット(DLCのラーズ・アル・グール編にも出てくる)で復活させるも精神に変調をきたし、悪党を殺しまくるレッドフードとなりバットマンと敵対する。
バットマンを憎んでいる理由も自分を助けられなかったからではなく、未だにジョーカーを殺さず被害者を出し続けている事に対してで、「殺してやろうと思わなかった日はない」がそれでも信念を貫くバットマンの間でドラマがある。
それに対してアーカムナイトは、ジョーカーに捕まっているのにバットマンが助けに来てくれなかったから憎んで殺そうとしているだけ。
ロビンすらも変えてしまうジョーカーの恐ろしさという事かもしれないが、ポッと出で回想されただけでは「だから何?」としか思えない。

アーカムシリーズだからアーカムなんとかってタイトルにしたいけど、ネタがないからレッドフードの見た目だけ変えたアーカムナイトをでっち上げただけなんじゃないだろうか。
前作『アベンジャーズ』は、決めるべき所やシリアスな場面でも空気を読まずに寒いギャグをぶっこんでくる事が多く非常に不快だったが、今回も少々あるものの大幅に抑えられている。
ハルクの暴走も、ハルクとブラックウィドーで美女と野獣的な関係性になっていて普段はある程度制御可能だが、スカーレットウィッチの精神攻撃でハルクが暴走させられるという自然な展開。
前作のロキほったらかしてケンカ開始とか、「いつも怒ってる」からいきなりハルク制御みたいななんじゃそれ!っていう部分も少なめ。

今作で意外と目立っているのがホークアイ。
前作でロキに操られた経験からスカーレットウィッチの精神攻撃を回避し、大バトルの後はセーフハウスとして自宅へ皆で戻り家族と共に小休止。
クイックシルバーとも「クソガキ」と言い合ったり、スカーレットウィッチを奮起させたりとツインズとの絡みも多い。
家族登場、嫁さんに「これで最後だ」、「帰ったら家を改装するんだ・・・」、脱出直前に子供を助けに行く、と死亡フラグがバンバン立ちまくっていて案の定蜂の巣になりかけるが、そこをクソガキのクイックシルバーが身代わりとなり「見えなかったろ?」と軽口を叩き事切れる。
今回のMVPは間違いなくクイックシルバー。

お遊びでムジョルニア持ち上げ大会があり、スタークはアーマー付けてまでやるが誰も持ち上げられず余裕のソーだが、高潔なるキャップが若干動かしたときにちょっとあせってるのがおもしろい。
しかもただのお遊びかと思いきや、終盤でヴィジョンを敵か味方かと言う場面でヴィジョンがムジョルニアを持ち上げた事で信用を得るという上手い活用がされている。

大きな歪みではないが、市民優先というやり取りでキャップとアイアンマンの微妙な温度差が感じられ、『キャプテンアメリカ シビルウォー』に繋がりそうなニュアンスをにおわせている。

インフィニティジェム、インフィニティガントレットへの言及もあり、最後にはサノスがガントレットをはめ「俺の出番か」と、『インフィニティウォー』に向けて本当にようやくサノスが動き出す。
というか2012年にチラ見せしてから、2018年ってジラしすぎではなかろうかw

アクションはCG処理のためだろうが割と引きで撮るシーンが多く全体の動きを見やすい、ただ個人アクションになるとカット・アップ多目。
2作目という事もあって連携技も多く見応えがあり、シールドをムジョルニアで飛ばす、ブラックウィドーにシールドを渡すといったキャップ起点の連携が多く、特にキャップとソーの連携が多い。
最後には全員終結し、団結してウルトロン軍団から装置を守る、熱い!

不満点も少々。
寒いぶっこみギャグは大幅に減ったがなくなった訳ではなく、ハルクVSハルクバスターの怪獣映画並のド迫力ビルぶっ壊しバトルはテンションめちゃくちゃ上がるシーンだが、締めが画面外からピストンパンチっていうギャグっぽいオチになっていてテンション下がる。
前作のロキよろしく、今回も喋ってる最中のウルトロンをハルクがふっとばす、飛行機から投げ落とすとラスボスをハルクがボコボコにするのがお約束になってるのか?
また、今回の話の起点はアイアンマンがスカーレットウィッチの精神攻撃で宇宙からの侵略への不安を煽られウルトロンを勝手に作り暴走する、という流れだが、不安からアーマー作りまくった『アイアンマン3』と同じ流れになっていてまたかよ!と思ってしまった。

ともかく、前作で非常にガッカリしていたのが今作で持ち直し、次も楽しみになった。
前作ビルドファイターズがおもしろかったため期待が大きかったが、裏腹に製作側は準備期間が短く無理して作ったらしく、期待外れだった。

一番の失敗は今作の売りであるチームバトル。
1対1から3対3になった事で1試合で単純に3倍のガンプラが登場する事になったが、敵が合体して1対3に、他4体がすぐやられる・離脱して1対1にと製作しやすくするためか3対3を避ける傾向があり、見せ場の決勝戦では3対3をやるものの1対1を3つやってるだけでチーム戦を上手く活かせていない。

3対3を避ける傾向もそうだが、製作上の手間を減らすための工夫(悪く言えば手抜き)が多い。
例えば、クロスボーンガンダムX1フルクロスが出る試合では突然粒子残量という部分が大きくピックアップされ、X1は粒子消費が激しいからちょっと戦闘したらすぐ雲の中に隠れ粒子タンク背負った補給要因の仲間2人の元へ行くという設定を作り戦闘シーンを極力省いている。
その試合の決着シーンも、必殺技を発動したら画面がブワーっと光り片方が倒れるという物で、盛り上がりに欠けてしまう。

全試合トーナメント方式というのも失敗ポイント。
前作では、序盤から圧倒的な強さのライバルが登場し、他にもガンプラ仲間との出会いと交流を描いてから本戦での本気のバトルへと繋がり盛り上げる要因になっていた。
しかし今回は地区予選→全国大会のトーナメントなので、応援に来たり解説役で出たりする程度でほとんどのキャラが1試合使い捨て状態になってしまっていて絡みが少ない。
素組みのガンプラ使い、主人公の兄弟子、ヨーロッパジュニアチャンプなど設定的におもしろいキャラは多いのだが、あまり活かされていない。

主人公が使うビルドバーニングガンダムは前作の凄腕主人公が作った完成度が非常に高いガンプラという設定で壊したら修理できる人間がいないため、話の都合上ガンプラバトルにダメージ設定というものが追加されている。
だが、ガンプラバトルはある粒子によって出来たフィールド内で本物のガンプラを動かして戦わせるのだが、ダメージ設定なしだとバトル中は肩を壊されたり傷ついたりとガンプラが破壊されるもののバトル終了後は無傷というおかしな事になっている。
また中盤でビルドバーニングを自分達でパワーアップさせたのに、その後の回では修理するために手を加えるのを躊躇する。

アシムレイトという性能を大きく向上させるがガンプラのダメージがファイターにも加わるという能力も追加されたが、仕組みはプラシーボ効果とノーシーボ効果による思い込みっていうガッカリ感。
これによって「遊びだからこそ本気になれる」というガンプラバトルの根幹が実際に怪我をする戦いになってしまっている。
その割に最終戦になると破壊されても全くダメージを受けておらず描写がチグハグで、アシムレイトがなくともやられたら悲鳴を上げたり高速で苦しんだりする描写はお約束なのでその辺とも矛盾がでてくる。



次はOVAなのでしっかり作ってくれるだろうし期待したい所
TVスペシャル・劇場版アニメしか見たことがないのでそのルパン三世イメージでの感想。

小栗旬のルパン三世は、8キロ痩せたそうでほっそりした見た目に飄々とした感じが良くてすんなり受け入れられた。
だが、ルパンが組織に属しているって設定はイメージに合わない。
黒木メイサの峰不二子は、綺麗ではあるが色気が全くないから妖艶な悪女には全く見えず、小娘レベル。
裏切り者の生き別れの妹、という立ち位置で、峰不二子というよりもTVスペシャル版のゲストヒロインみたい。
最終的には妹っていうのも嘘で、「お宝を手に入れるため」と言いつつも「家族を亡くしたマイケルの生きる希望になっていた」とルパンに言われ、悪女というよりも優しい女の面が強調されているのも腑に落ちない。
ヒロインを2人も出す訳にはいかないので1人に纏めたような印象。
玉山鉄二の次元大介は、今回の映画で一番割を食ったキャラ。
冒頭で盗んだお宝を不二子を人質にされて奪われるというお約束の展開がありいつもなら次元が反対する場面だが、仲間の役をオリジナルキャラに持っていかれて次元は登場すらしていない。
登場シーンもパーティーの背後にチラッと写るだけのモブのような扱いで、ルパンの仲間になった理由も雇い主を殺した裏切り者を追うためだが終盤であっさり和解するのでストーリー上もあまり絡まない。
またこの映画全体としてガンアクションシーンがバンバン撃ってるだけで非常にショボいので、アクション面での見せ場もなく、本当にいるだけの空気。
綾野剛の石川五ェ門も、ストーリーには絡まずなのだが、格闘アクションはかなり良く出来ているので終盤の銃弾・銃器斬りで見せ場を作っている。
浅野忠信の銭形が、ルパンの犯罪歴抹消と引き換えに黒幕逮捕協力を持ちかけるってのは違和感。

オリジナルキャラのマイケル、裏切り者。
「ルパンとマイケルが組めば最強」とボスに言われるほどに評価されているが、裏切った理由は父親をボスに殺されたと黒幕に騙されたからで、黒幕も爆殺しようとするも部下に裏切られ失敗、不二子を妹だと思い込むなど無能にしか思えない。
オリジナルの仲間その1ジロー、冒頭終わったら即殺されて出した意味なし。
その2ピエール、冒頭ではレーザーをアクロバティックに避けてアクションキャラかと思いきや、途中からPC操作担当になるっていう意味不明さ、しかも別にハッカーを雇うのでこっちも存在意義がない。
オリジナルキャラを無駄に増やすくらいなら次元にもっと出番を回すべき。

アクションはカットが多いものの冒頭の不二子の乱闘など見応えがあるシーンも非常に少ないがある。
なにやら『アジョシ』のアクション監督、『マッハ』のスタントコーディネーターが担当しているらしい。
だが、ルパンやマイケルの良いアクションは1アクションだけで終わったしまったり、不二子と敵のキャットファイトは長いけどカットだらけで酷い出来だったりで、見られるアクションは本当に少ない。

また「?」マークが浮かぶおかしな展開が非常に多い。
冒頭で美術館でお約束のレーザーをピエールが避けて進むシーンがあるのだが、レーザーが床にまで張られていないので最初は床を滑って移動しているのに、途中から突然バク転やら始める意味不明さ。
ピエールしかレーザーを抜けていないのに次のカットでは不二子とジローも集合している、どっからきたんだ。
床が重量感知になってるからと不二子はワイヤーで行き、ピエールが柱などを使ってアクロバットで進み、ジローはジェットパックで飛ぶ。
ジェットは感知されるだろっていうツッコミもあるが、そこで何を思ったか不二子がジローの首にダーツを撃ち込みあわや落下という事態を起こす謎の行動。
カーチェイスシーンでも、横からぶつけてくる敵に対して「この野郎ぉー」とアクセル踏み込み敵車の前をターンしつつ背後を取り、後ろから攻撃するのかと思ったら、またスピード上げて横に並ぶっていう。

とにかく130分は長い。
開始30分くらいでルパンと次元が盗んだ金をフィアット500に詰め込んでバラ撒きながら走るってシーンがあるけど、ここがオープニングでもよかったような。
小栗旬のルパンはいい感じだったし、90分くらいでもう1本見てみたい気もする。