ノーマルでクリア。
元々はカサンドラ主人公を想定して作られていたが「女主人公は売れない」からとアレクシオスとの選択制になったそうなのでカサンドラでプレイ。
アサシンクリードシリーズは2・ブラザーフッド、4以降はプレイ済み、ユニティは途中リタイア。
次回作アサシンクリードヴァルハラではボリュームを減らすと明言されているほどオデッセイは「無駄にボリュームが多い」と聞いていたが、実際プレイしてみると中身がないクエストが非常に多い。カサンドラもこんなセリフを言ってしまうほど。
広いマップでのクエスト管理を容易にするためか、クエストを受注してからクエストオブジェクトが配置されるのではなく、元々配置されているため探索中に知らず知らずに達成していていつの間にか終わっていたという事も多々ある。探索した場所にまた行く2度手間を省けるというメリットもあるが、「穏便に頼む」というクエストだったのに全員皆殺し済みで後の祭りという問題もある。
メインクエストクリア時のUplayスタッツは探索メインだったのもありプレイ時間165時間と相当時間がかかっているが、ストーリーの印象は薄くプレイ時間の割に短かったと感じるほど。その理由としてメインクエストもカットシーンによる演出はあるもののクエスト内容はどこかの砦で殺してこいなどサブクエストと変わらずゲームプレイ上での特別感がない点があると思う。
ストーリーも家族全員集合エンドだったが、冒頭でバラバラになった家族を集めているだけで波乱も何もなく盛り上がりがない。一応衝撃の展開としてはポイベーが殺されるというのはあるのだが、最初からひたすらウザいだけで愛着ゼロだったので「子供を殺すのかー」という驚きはあったものの「ポイベーが死んだー!!」というような感慨は全くなかった。マルコスにも結局振り回されただけ。
唯一良かったのがアドレスティア号の副船長バルナバス、いい感じに自然体で言動が楽しくこのゲームの癒し、もうアドレスティア号が我が家我が家族で良いと思う。
クエスト内に選択肢システムがありそれによってメインキャラクターの生死などに関わってくる重要な場合もあるが、ほとんどの場合は選択肢が特に意味をなさない。
例えば狼に襲われる怪我をした狩人のサブクエストでは、
- メス狼を殺した狩人はオス狼に殺されても仕方がない→狼が狩人を殺しカサンドラも狙ってくる→結果:どっちも死ぬ
- 依頼通り狩人を助ける→狼を殺す→同時に狩人も突然死→結果:どっちも死ぬ
ペロポネソス戦争が舞台なので各地で行われているスパルタとアテナイの戦争が征服戦争システムになっており、カサンドラは傭兵としてどちらかに参加する事ができ勝利すると支配国を変更できる。だが自分で指導者を殺し、砦を潰し、国力を落として戦争を引き起こしており、敵役のコスモスがギリシアで暗躍しスパルタとアテナイの間で戦争を起こしているのとやっている事が変わらなくなってしまっている。
参加した国による信頼度のような物もなくどちらの国でも対応も同じで、スパルタ側でアテイナイ人を殺しまくってアテナイ側で参加しても「凄腕のワシ使い!」と歓迎される。カサンドラがスパルタ出身なのでスパルタ側に加勢するというプレイもできるが、勝利報酬が攻撃側の方が多いためわざわざ防衛側で参加するメリットがない。またプレイヤーが加担しなくても勝手に勢力が変わるため、ギリシア全土をスパルタの手中に収めるといった遊び方も難しい。
この要素のため攻略した砦などのロケーションにも敵やアイテムが復活するため、何度でも戦えたりアイテムを稼げるというメリットもあるものの「攻略したぞ!」という達成感が薄い。
賞金稼ぎシステムにより殺人や盗みなどを行うとカサンドラに賞金が付きそれを狙って傭兵が追ってくる、この傭兵達も殺しても殺しても補充されるため終りがない。傭兵はどこかからやってくるのではなくカサンドラの近くに出現して走ってくるという関係で、戦闘をしていて賞金が上がるとどんどん傭兵が増えて複数人と同時に戦わなければならなくなり非常に面倒くさい。どこにでも現れるという関係上、メインストーリー上で訪れる誰も知らない伝説のアサシンの隠れ家にもやってくるし、秘密結社の会合場所にも表れ散歩でもするかのように素通りしていき雰囲気が台無しになる。
基本的に傭兵は砦なども敵対されずに素通りなのだが、条件はよく分からないが敵対する事があり傭兵と兵士たちの戦いを高所から眺めるのは楽しい。
DLC最初の刃の遺産
初めてアサシンブレードを使ったダリウスと共にペルシアの結社と戦うストーリーだが、注目されたのは主人公が子供を作るという点。
このDLCの最後でカサンドラの息子エルピディオスがダリウスからアサシンブレードを託され、そしてその血脈がオリジンズのバエクの妻アヤに繋がっている展開になる。開発の意図としては主人公の血脈が未来のアサシンにまで繋がっているという事を示したかったそうで、カサンドラで女性とロマンスばかりしていたが個人的には子供が出来る事自体には不満はなかった。不満に思ったのは相手となるナカタスの魅力のなさと展開の強引さ。
ナカタスはダリウスの息子だがアサシン的な要素は皆無の弓使いで見た目もそこらにいるモブ狩人のようでパッとせず、ストーリー上でもカサンドラはダリウスと行動を共にする事が多く接点は薄い上に大した活躍もしない。それなのに出会った当初から何故かラブラブで急接近していく強引な展開で「もしやこれナカタス死ぬのでは?」と推測していた所、本当に殺された。殺され方も同じ道を行ったり来たりしさっさと逃げなかった挙句殺されるという強引さ。
このDLCによって出てくる疑問が、バエクは血脈ではなかった?という事。もちろんカサンドラ以外の血脈である可能性もあるが、もし血脈ではない普通の人間でアサシン並の身体能力を発揮していたとなると超人バエクと言わざるを得ない。
元々オリジンズはバエクが序盤で死亡し主人公がアヤに変わるという想定で作られていたが、お偉いさんが「女主人公は売れない」とバエクが主人公のままになったそうなので、こっちが本来の形と言えるのかもしれない。
DLCアトランティスの遺産
このDLCではペルセポネ、ハデス、ポセイドンといったイスの依頼を受ける事になり、傲慢な神々に振り回される人間の気分を味わえひたすらストレスが溜まる。
冥府でポイベーが出てくるが、行くなと言ったに案の定殺されたくせに「あの時呼んだのに助けてくれなかった!」とカサンドラを責め、敵に狙われているから止めろと言うがまた単独行動し案の定捕まり、死んでもなおウザい。
最終的に、秩序だけの世界・混沌だけの世界を経験しどちらかだけでもダメな事、支配者の立場を経験し支配する力を持つ杖の力を抑える事を学ぶ事が守り手の役割であるというオチで、それを成し遂げたカサンドラにイスのアレシアは微笑みながら杖を託す。
本当に酷いのが現代編で、カサンドラが2500年守り続けた杖を託されたレイラだが、これ以上の続行は危険だと言うヴィクトリアを杖でぶん殴って殺した上に「いつまで寝てるの?」と言う始末。これにはアレシアも「人選を失敗した」と呆れる。アニムスによる流入現象の危険性を出したかったのかもしれないが、それによってレイラに託したカサンドラまでマヌケに見えてしまう。
また暴力的になった原因はデイモスにシンクロしペイディアスを殴り殺す場面を体験した流入現象が原因だとレイラは言うが、カサンドラとしても大勢を殺害しフィニッシュ攻撃では腹を突き刺したり頭をかち割ったりしているのに今更?としか思えない。
ボリュームはあるがこれまでプレイしてきたアサシンクリードシリーズ内でも一番クリア後の印象が薄く感じる(昔のは余り覚えていないが・・・)。
そう感じる理由の1つが、カサンドラが最初から完成した人間である事。過去の主人公は大体失敗や後悔を経験し真のアサシンへ目覚めるという展開があるが、カサンドラの場合選択肢システムの影響もあり大きな展開がなく最後までキャラ的に変化がない。
もう1つが「コスモスは殺す!」という復讐目標はあるもののそれもサブクエストに過ぎず、傭兵という立場であらゆる勢力の依頼を受けていくため、例えばテンプル騎士団を止めるために戦うアサシンと言ったような「私はこうする!」という信念のような物がない。
その為ギリシア中を飛び回って家族を探しただけという印象になってしまうのが薄く感じる原因だと思う。
簡略化したクエストシステムの影響もあるのだろうけれど、ヴァルハラではもう少しストーリーに力が入ってるといいなぁ。

