難易度はアメイジング(ノーマル)。

このゲームは移動が楽しくて「隣のエリアくらいだったら跳んでいくか」という気持ちになるくらいに街中を飛び回るのが楽しい。流石に2エリア向こうとかだとファストトラベルを使うが、移動しながらのエアトリックで経験値をちびちび稼いだり移動中に発生する犯罪ミッションに寄り道したりと移動が苦にならない。
戦闘は被弾ダメージがかなり大きく地上で戦っているとボッコボコにされてしまうが、エアランチャーというアッパーで浮かせて空中コンボに持ち込む事で1対多を1対1に持ち込めるのでさほど難しくはない。ただ中には厄介な敵もいて、鞭を持っている敵は空中に飛ぶと鞭で掴んで叩き落してくるためこの戦法が使えなくなる。
鞭持ちは攻撃もウェブも効かないので物をぶつけて怯ませる必要があるが、サスペンションマトリクスが使えるなら浮かせて無防備にでき、さらにトリップマインを投げつければ地面に貼り付けて楽に倒せる。ブルート(巨漢)は浮かせられずゴリゴリにぶん殴ってくるが、ウェブで巻いて動きを止めれば攻撃でき、さらにスキル【スピニングホール】を取って壁に投げてしまえば貼り付けて楽に倒せる。終盤に登場するジェットバック兵は空からの爆撃や狙撃・コンボへのカウンターと非常に厄介だが、スキル【カウンターストライク】で射撃にカウンターを合わせれば一撃、エレクトリックウェブで感電させるのも楽。ザコ集団であればウェブボムで巻いてショックブラスターで壁に貼り付ければ一網打尽に。
このようにガジェットが非常に便利で基本のウェブシューターだけでも、エアランチャーで浮かせてウェブ巻きしプルダウンで地面に叩きつければ貼り付けてこれで1体倒せるし、さらにいえばエアランチャーで浮いた敵が地面に落ちるのを待って倒れている所にウェブを撃っても倒せる。倒れている敵はウェブで張り付けるチャンス。殴って倒すだけではなく、貼り付けても良し落としても良しと色々な戦い方ができる。
本作のピーター・パーカーは23歳でスパイダーマン8年目、数々のヴィランと戦い重傷も負いMJとも破局と色々と経験を踏んでいる。そのためPS5のリマスター版ではトム・ホランド風の若い顔に変更されたが、駆け出しの頃ならともかくこのピーターにはPS4版の方のちょっと大人っぽさを感じる顔の方が個人的にはしっくり来る。
前半は1人のヴィラン、後半は脱獄したヴィラン達6人によるシニスターシックスとの闘いへと発展していくがシナリオ的につまらないとは思わないがそれほど面白い訳でもない。だがラストは、ドクターオクトパスに完膚無きまでに叩きのめされ「勝てないかも・・・」と弱気になるスパイダーマンに「開発したのなら弱点も分かるはず」というMJの助言から対ドクターオクトパス用のアンチオックスーツを開発し最終決戦に挑むという熱い展開に、デビルズブレスに侵されているメイおばさんを救うためにサンプルを使うか大勢を救う為にそのサンプルで解毒薬を作るかという究極の決断を迫られ号泣しながら大勢を救うピーターというグッとくるシーンなど最高に素晴らしかった。そこからマイルズの「最近体が変なんだ・・・」という悩みに対するピーターの「・・・あぁそれは思春期だからー」「違うよ!」という続編に繋げつつ和ませながら終わり締め方も良い。
設定がユーザーフレンドリーで遊びやすさ設定という物があり、字幕・HUDに黒い背景を付けて見やすくしたり、QTEのボタン連打を長押しに変更するといった物から、そもそもQTEのボタン入力自体を無くす、パズルをスキップするといったかなり踏み込んだ設定までできるのは驚いた。QTE自動化は本当に便利で感謝の極み。
またPS4のシステム設定で×ボタン決定に入れ替えるとゲーム内でも×ボタン決定に入れ替わる。PS5に備えて×ボタン決定に馴れるのに丁度いい。
マイナス点はの1つは、チャレンジトークン関係。
このゲームではアクティビティをクリアする事でトークンがもらえ、それを消費してガジェットの強化、スーツ・スーツ改造のアンロックを行える。その中の1つがチャレンジトークン。
チャレンジトークンという名前の通りクリアタイムの速さやボーナスの達成などによってクリア評価があり、アメイジング(銅)・スペクタキュラー(銀)・アルティメット(金)の3段階の評価毎にチャレンジトークンがもらえる。
本編のチャレンジは4種類あるのだが、その中で断トツに難しいのがドローンチャレンジ。飛んでいくドローンを追いかけながら、途中でそのドローンが落とすカメラ(という設定のボーナスエリア)を回収していかなくてはならない。自分の腕ではスペクタキュラーを取るのも至難でアルティメットは取れる気がしない。ポイントジャンプという狙った場所に飛ぶ機能によってある程度コントロールはできるが、橋の下にあるカメラをピンポイントでくぐって取りながら移動する、というような細かい動きが難しく、さらに正面からぶつかると壁に張り付くというスパイダーマンらしい仕様が災いしよりタイムロスが増えてしまう。
その為なんでもかんでもトークンを消費してアンロックしていると、チャレンジトークンが足りなくなってしまう。【すべてのスーツをアンロックする】というトロフィーもあるため、トロフィーコンプリートを狙っている場合非常に面倒な事になる。簡単な爆弾・ステルスチャレンジは全アルティメット、バトル・ドローンは全スペクタキュラー+1個アルティメトで、ガジェットとスーツはすべてアンロックできる。
各DLCでスクリューボールチャレンジが各5つずつありトロフィー条件の全スペクタキュラーでも45個獲得できるので、DLCまでやるのであればあまり気にしなくていいかもしれない。
もう1つはスーツパワー。
このゲームにはコミックの知らない物から、サム・ライミ版、アメイジング版、MCU版と3つの映画版スーツが揃っていたりと、DLC含め45種類の色々なスーツが登場していて実に個性豊か。
内24種類にはそれぞれスーツパワーという必殺技のようなものが設定されていて、1度アンロックすれば自由に付け替えられるようになるのだが、自分でよく使っていたものは、
- バトルフォーカス:フォーカスが回復する。フォーカスを消費してフィニッシュムーブや体力回復を行うため万能。
- ウェブブロッサム:周囲にウェブを放つ。当たると基本即死なのでザコ集団を一挙に倒せる。倒した分だけフォーカスも溜まる。
- スパイダーブラザー:電撃を放つドローンを出す。殴っている敵以外も攻撃し電撃は近くの敵にも連鎖して動きを止めるため便利。
の3つがほとんど。いくつかの強力なパワー!とその他の趣味パワーという状態になってしまっている。
範囲攻撃系のパワーはダメージを与えるのみなので、確実に倒せるウェブブロッサムの方が使いやすい。例えば範囲が残って持続ダメージや電撃・怯ませなどの効果が一定時間続くみたいなのなら良かった気がする。
パンチ強化系も結局殴るんだったらウェブブロッサムで倒した方が速い、もっと効果時間が長ければ使いやすかった気がする。
敵の増援が来なくなる、ウェブ巻きせずにウェブスローできる、軽口を叩くというようなパワーもあるが、この辺は装備中パッシブ発動だったりチャージ速度が速くなるとかだったらまだ使い道があったと思う。
動画で知ったのだがイコライザー(敵も自分も一撃死)はエレクトリックウェブの電撃連鎖にも乗るため、バトルチャレンジで使うと大幅にタイムを短縮できる。一応ショックブラスターでも即死する。

ラストスタンドスーツがお気に入り、元ネタだとヴィランを殺害するスパイダーマンらしい。ちょっとレッドフードっぽさもある。
DLC摩天楼は眠らない
DLCは3つあるが、
DLC1黒猫の獲物、名前の通りブラックキャットをメインとしたハンマーヘッドのチラ見せ
DLC2王座を継ぐ者、ハンマーヘッドの本格登場
DLC3白銀の系譜、シルバーセーブルも参戦しハンマーヘッドとの決着
という内容で3本で1シナリオになっていてそれぞれだとかなり薄い。特にDLC1はブラックキャットに振り回されただけで終わる微妙さで、実質DLC2からがスタート。
だたそのメインヴィランであるハンマーヘッドも最初と最後(ボス戦)に出てくるだけでその間はイベント的な登場もなく、本編のミスターネガティブやドクターオクトパスのようなドラマがない。そもそもハンマーヘッド対セーブルというのがメインで、スパイダーマンはそこにちょっかいを出しているだけなのでさほど因縁がない。
ユリ・ワタナベはハンマーヘッドに部下達を殺された事で復讐鬼と化し、奪ったセーブルのアサルトライフル一丁でハンマーヘッドのアジトを1人で壊滅させる(お前そんなに強かったんか・・・)など私刑を行い始め、最後もハンマーヘッドの殺そうとしてスパイダーマンに止められ停職になる。それでも捜査を続けハンマーヘッドの部下の暗殺者を見つけ出し殺害する(その過程で囮捜査に巻き込んだ同僚も死なせてるが・・・)。なにやらコミックだとユリはレイスという名前で自警団活動をしているのだとか。
ただDLC3ではシルバー・セーブルが再登場しメインヒロインな大活躍なので大満足、ハイタッチするシーンがお気に入り。




スクリューボールチャレンジは本編のバトル・爆弾・ステルスが基本になっているが、バトルの戦闘エリアが屋上2か所に分かれていて向こうから狙撃される、爆弾が車で移動している、ステルスはモーションセンサーが追加されて見つかるなど、より面倒になっている。チャレンジ自体の面倒さに加えスクリューボールのウザさがよりストレスになる。最終ミッションではウェブボムをやらされながらスクリューボールを追いかけさせられストレスマッハ。
新敵として盾持ちジェットマンとガトリングマンがいる。盾持ちジェットマンは普通の盾持ちと同じくドッジアンダーで裏を取ればいいので単体だと対処は楽だが、ガジェット使用不可になる爆撃をしながらジェット突進をしさらに爆撃エリアがAoEとして残り、空中にいてもジェットで飛んで攻撃してくるので集団戦になると面倒。
そしてガトリングマンがめちゃくちゃ強い。ミニガンを持ったブルートなので近づくと殴られるし離れるとガトリング掃射が来るという遠近両対応の上、サスペンションマトリクスで浮かせてもトリップマインが効かない、ウェブ巻きして投げ飛ばしても壁に張り付かないなど対処法が封じられている。そのためエレクトリックウェブで感電させたり、スーツパワーのエレクトリックパンチで殴り倒すしかないのだがブルートなので体力も高くなかなか死なないし取り巻きもいるため殴り続けるのが難しい。ぶっちゃけハンマーヘッドより強い説ある。
本編の犯罪ミッションは放置していても発生したが、DLCでは放置だと発生しないのでエリア内を移動しながら発生を待たねばならず面倒になった。DLC2では護送車護衛という新しい犯罪ミッションが追加されているが、敵が襲ってくるまでパトカーをずーーーっと追いかける無駄な時間があり面倒。
DLC3からザコがアーマー付きになるが、ウェブ巻きに必要なウェブシューターの数が増え解けるのも早くなり面倒。
ガジェットを使えなくする攻撃がやたらと増加しているのも面倒。
全体的にミッション内容にしろ敵にしろ本編をより面倒にしたような内容で爽快さが欠けていて、正直あまり出来はよくないと感じた。