感想【曲がった蝶番 ジョン・ディクスン・カー著】 | 厭世主義。

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【曲がった蝶番 ジョン・ディクスン・カー著】

この物語は、探偵として博士が登場します。
ですがクリスティーの作品と違って、
探偵(ポワロが一番好きだな)が一人で進めていくより、
警察側もかなりしっかりしていて二人で協力して
っていうところが特徴的だったなあなんて思います。



★データベースよりあらすじ…

1年前、25年ぶりにアメリカから帰国し、
爵位と地所を継いだジョン・ファーンリー卿は偽者であり、
自分こそが正当な相続人であると主張する男が現れた。
渡米の際にタイタニック号の船上で入れ替わったのだと言う。
やがて、決定的な証拠によって事が決しようとした矢先に、
不可解極まりない事件が発生した!



★機械人形について

自動人形が出てきたときに真っ先に思い出したのがゴシック。
オリエント急行(?)の話だったかなあ、懐かしい。
でもそれが一番最初に出てきちゃった自分が悲しかった(*_*;

その時もそうなんですが、人形っていう言葉だけで不気味。
(そのくせビクスドールに興味あってほしかったりするんだけど。)
まして殺人と絡まると…どきどきがとまらない要素ですね。

特に使われ方はうまかったと思います。
思った以上に重要性は高くなかったけど(笑)



★凶器について

「大きな鈎が四つ、花束のようにはめこんである、重そうな小さな鉛の玉」
ノールズの発言の裏を読んで、なんてことは面白かったけど。
最初、これが凶器だと持ち出されたときには
そんなん誰かわかるかーい!って思ってた。さすがにね(笑)

ドールハウスのような造りになっているから
二階からでも十分狙えるとか言われても…(笑)
そこらへんの伏線自体は綺麗だったように思えますが。

結局はタイタニックの事件があったときに足を失ったゴアが
(ここのくだりがタイトルの意味が明かされ、
そしてこういう結末を迎えることになってしまう
歯車が動き出す瞬間がゴア自身から語られます)
義足をはずして垣根に隠れ、頃合いを見計らってナイフで殺す。
というあまりにも普通すぎる結果。

なんて、はじめはあっさり納得してしまったけど。
けどよくよく考えてみよう。
どっちにしろ現実ではありえないねと(笑)

騙されかけたけど設定はかなり雑(笑)
でも使ったナイフは予定していた新品のものではなくて、
子供のときに使っていたナイフを使ってしまった。
そしてとりあえずそれを隠しておこうを垣根に押し込んだものを
警部がたまたま発見した(ナイス手柄w)
というくだりでカバーできた感じはしますが。
手馴れてて完璧だったら怖いです。



★伏線

どこまでが真実でどこまでが嘘かというのを見抜けるか。
一番最初にゴアが語ったことは貴重です(笑)

アーリンマンとして活動していたこと
(そこにジョンが訪ねてきたとは流石物語ですが)、
弁護士とのかかわり、なんかがごちゃごちゃと。

とりあえず、「あーここでつながるのか」
「へえーこんなことにもなるんだ」みたいな。
のが美しいです。



★登場人物について

一見仲がとても悪いように描かれているものは
実際はもすごく仲良しなんですよね~(笑)
それがわかっただけじゃすべては理解できないけど、
真相を見つけ出す手掛かりにはなるかも。

マリー先生が結局事件と何の関係もなかったのは
ちょっと残念だったかな(笑)
事件調査の段階で「意外とマリーが怪しいのでは?」
っていう話が出て段階で、「あーマリーはなんでもないんだなあ」
って思ったけど本当に何一つ触れられなかったよw

結局偽物だったジョンも殺されて、同じく出番終了(笑)
薬物を取り扱う最低な妻と長い間我慢して暮らし、
真面目な性格ゆえに真相が明らかになればいいという
素直な気持ちをもってゴアと会うことになったのに…
報われなさすぎ!いくらなんでもちょっとかわいそう(;´∀`)










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