
私はギョウザ派!
【正義の四人 エドガー・ウォーレス著】
キングコングを執筆中に亡くなったエドガーのデビュー作。
長崎出版のものを読んだんですが、
出だしの「道案内」がついていてわかりやすかったです。
「スリラー」と「フーダニッド」の違い、
推理物はどこを意識して読み込めばいいのか等々。
通の人(?)なら言われなくてもはいはいっていう内容だと思いますが、
僕はそういう決まり事(?)について詳しくないので
一歩前進できたっていう感じです(笑)
探偵はいなくて、最初から最後まで
「正義の四人」と名乗る仕掛け人を中心に展開していく。
またしても警察がかなり賢いパターンです(笑)
結局狙われていた大臣は死んじゃったけど、
勘はいいし、色々と気づくのが早いです。なんか新鮮。
★内容
法では裁けぬ悪人に鉄槌を下す四人の男たち。
今回狙いを定めたのは英国外務大臣だった。
ロンドン警視庁の威信をかけた包囲網に果敢に挑むが…
★正義?
僕的にはやっぱりそういう裁きは天の思し召しというか、
同じ人間であれば正義のためであれ殺すというのは
どうしても間違った行為にしか思えません(;´∀`)
だったらやめるように説得するよう努力するとか。
裁くといってる君はそれほど素晴らしい方なのか、
何様のつもりだ、なーんて思っちゃうんです。
しかもこの四人の場合はかなり思い上がってます(笑)←
四人というか三人が、といったほうが正確かな。
途中で仲間を一人失ったからって、平和に過ごしていた
元犯罪者を突然ろくすっぽ説明もしないで仲間に引き込んで。
自分のミスだったとはいえ、そもそもこんなことを
手伝わされていなければ死ななかったわけだし。
一度は新聞社に駆け込んだっていう事実もあるし。
そういう意味でテリーはかわいそうだったなって。
テリーへの機密メモを偶然手にしてしまった
すりの常習犯も正義のためではなく
口封じのためだけに殺されましたよね。
ほらやっぱりこういうことになっちゃうんだ←
★真相
大臣を殺した方法はざっくりいうと感電だったんですが、
テリーのミスで大臣へは少ししか電流がいかず。
でも精神的に追い詰められていたので
ちょっとしたきっかけでもだめだったという。
なんかちょっと物足りなかったかなという気がしなくもない。
でも途中までははらはらしてて面白かったですよ( *´艸`)
内容は難しくなかったので読みやすいです。
一時間ぐらいあれば読めちゃうかと思います。