「きみはカントを知っているか」



こう聞かれたとき、僕はなんと答えればよいのだろう。


この問いを

「カントという人がいたことを知っているか」

という意味に解せば、答えは「YES」だ。


しかし、この問いを

「カントの思想について知っているか」

と解せば、答えは「NO」だ。



僕はカントの何を知っているだろう。


近代ドイツの哲学者だ、ということぐらいしか、僕は知らない。


なのに、「きみはカントを知っているか」と聞かれたら、僕は「うん」と答えてしまうにちがいない。



これは別にカントに限ったことではない。


ごく親しい友人のことでさえも、僕は何を知っているのだろうか。


いや、それよりも、僕は僕自身の何を知っているのだろうか。


そう、僕はなにも知らない。


そして、誰も、僕を知らない。



ソクラテスは「無知の知」により、自分はソフィストより優れていると言った。


たしかに、「無知の知」により、僕らの思索はより内省的になるだろう。


だが、それがなんだというのか。


結局、ソクラテスは、何を「知った」のだろうか。


内省的な思索で、何を得たか。



うーん。


なんだろう。


わけわかんない。






実家に帰ってきた。


僕の部屋は、日の光のおかげで、冬でも暖かい。


夜から飲み会があるから、昼間のうちに勉強しておく。




となりの家に車がきた。


民生委員だ。


今年の夏に、となりの兄ちゃんが、首を吊った。


重度の欝だったらしい。


昔は暴走族で幅をきかせてたのに。


自分のなかの何かには、勝てなかったのだろう。


時代が悪いといえば、まあ、そうだ。


それで、親父がひとりになった。


母親は、早くに他界していた。


兄ちゃんが死んでから、日曜日になると民生委員がくるようになった。


老人のひとり暮らしだからだ。


しかし、どうやら親父、民生委員と折りが合わないらしい。


声が聞こえる。


「水野さん、これちゃんと洗わなー」


「あー、うん」


「病気になっちゃうよ?」


「あー、うん」



ああ


なんて気のない返事



さてさて、3回目となりました、サブカルチャー論




今回はアーティスト、森下くるみについて語りたいと思います。




森下くるみってだれ?って方もおられると思いますので、プロフィールを・・・




(以下ウィキペディアから引用)


秋田県立秋田工業高等学校 を卒業後、東京の食品輸入販売会社で働いていた時に、都内でスカウトされ、1998 9月に『うぶ』(ソフト・オン・デマンド )でデビュー。

インディーズAVメーカー 初の専属女優として、当時としては常識外れであった12本もの出演契約を結んだことで話題を呼んだ(後に契約はさらに延長された)。

初期の出演作では、その無垢な美少女のイメージによって多くのファンを獲得し、ロリータ AV女優としてトップクラスの人気を得た。

AVに加え、写真集 を含むグラビア 活動でも広く認知され、一部のマニア向けのものとされていたインディーズ AVの購入者層を大きく拡げたとも言われる。

出演作品の多くはTOHJIRO の制作によるもので、4作目の『暴行』以降、作品を追うごとに内容がハードになり、12作目の『AV女優』では故郷の実家・友人をAV女優として訪問するという演出までもがなされている。

2000年代以降はぶっかけ ものにも数多く出演。『ザーメン・バトル・ロワイヤル』で1度に100人以上の精液 を浴びたこともある。

2002 にソフト・オン・デマンドを離れ、TOHJIROが設立したドグマ の専属となり、2006 現在に至るまで出演を続けている。2005 以降はやや新作のリリースペースが落ちているが、依然として、根強い人気を誇っている。

公式ウェブサイトやブログ アレハンドロ・ホドロフスキー の映画を好みに挙げ、キース・ジャレット 友川かずき キング・クリムゾン 等のミュージシャンに言及するなど深い趣味を持っている。

近年はクラブ イベントに出演しDJをする機会も多く、雑誌のコラム などで執筆活動も行っている。




はい。


森下くるみは、AVを中心に活躍するアーティストです。




「AV」というのも、かつては一種のサブカルチャーとしての地位を誇っておりました。



殊にインディーズともなれば、その道のマニアしか知らないとされる領域だったといいます。



そのインディーズAV業界に、彗星のごとく現れた天使、それが森下くるみだったのです。




実は、僕自身、森下くるみの大ファンなのであります。


彼女の魅力はなんと言っても、潤んだ目の持つ哀愁にあります。



作品の内容は、コアでハードなものも多く、TOHJIRO監督が設立したドグマ に移籍してからは、特にノーマルとはかけ離れたプレイを見せているのですが、その中での刹那的な彼女の視線が、僕の心をとらえて離しません。


彼女の人生に思いを巡らせたくなるような、そんな深い悲しみの目をしているのです。




AV業界に入る女の子というのは、なにかしら心に傷を負っていることがよくあり、その比率はS系M系の傾向があれば、さらに高くなるといわれます。


フロイトのいう「死の本能」が強いのでしょう。


森下くるみも、M傾向が強く、彼女の魅力が引き出されるのは、そうした彼女のM心が刺激されたときなのです。



あの目は、演技ではできません



彼女は、本物です




また、森下くるみはコラムやDJといった芸術分野での活躍もめざましく、ただのAV女優ではないなにかを持っています。


小説現代の2月号をご覧ください。彼女の超短編小説が載っております。




さてさて、締めとなりますが、男性に限らず、女性にも、一度彼女の目を見てもらいたいです。


僕の書く何万行の言葉より、神がかり的な説得力がありますから。




僕のオススメ作は

 ・プライベート

 ・同級生BEST FRIEND

 ・エンドレスファッカー



ちなみに、2月27日には愛知県でサイン会があります。