アクション映画好きとして
ジャッキー・チェンと、ジェット・リーの出演作品は視聴必須。
2013年にそれぞれの新作が公開され
今年日本でも上映され、DVD化した。
共に警官役という点では共通だが
作風の毛色は対極的だ。
ジャッキー・チェン主演の「警察故事2013」
(邦題:ポリス・ストーリー/レジェンド)
警察故事というタイトルだが、
今まで上映された警官役の物語とは関連なし。
ジャッキー・チェン演じるジョン・ウェンの
過去に関わった事件が尾を引き、新たな事件が起こり巻き込まれる。
アクションシーンは勿論あり、ファンとして満足。
従来、作中にコメディの要素を多く取り入れていたジャッキー作品だが
今作は、コメディは少なめ、観る人に寄っては無いと感じるほどシリアス。
その代わりに、事件の謎が観る者を惹きつけ、
最近の出演作とは違った、観終わった後の満足感。
これぞジャッキー・チェン、
というアクションと演技を観る事ができた。
一方
ジェット・リー出演作「不二神探 Badges of Fury」
(邦題:ドラゴン・コップス 微笑捜査線)
こちらは主演ではなく、「海洋天堂」などで共演した
ウェン・ジャンが主演で、ジェット・リーは相棒役。
出番は、あまり多くない。
昔ながらの香港映画特有のワイヤーアクションを多用。
さらに
サモ・ハン・キンポー監督の「奇諜妙計五福星」や
チャウ・シンチー監督の「少林足球(少林サッカー)」の様な
コメディ要素が多め。
映画ネタのパロディも多用。
古典的な香港映画として十分楽しめる内容だが、
ジェット・リー出演映画としてみると物足りないかも。
恰もジェット・リーがメインの様なデザインをしている
映画のホームページや、ポスターなどに疑問を感じる。
あと、CGの使い方が少し雑かな。
未だに偏見なのか、香港映画でCGを使用されると
少し残念な気持ちになる。
香港映画の身体を張ったアクションに魅力を感じていた分
可能な限りCGに頼らないで欲しいという思い。
しかし、CGも特撮技術の一つとしてみれば
今の映画製作で使用されるのは、必然なのかとも思える。
既にジャッキー・チェンは次の映画
「天将雄師/Dragon Blade」を制作している。
変な邦題と、余計な編集が無い状態で
日本で視聴できる事を楽しみにしている。