2024/5/12 サックス奏者のデビッド・サンボーンが亡くなった。デビッド・サンボーンは私の人生の中で一番好きなサックス奏者だった。
もともと、私はサックスの音色が好きだ。管楽器は息を吹き込む楽器だから、「呼吸」というものを音楽から感じるからかもしれない。その中でも、デビッドサンボーンの吹くフレーズは独特で「澄んでいてちょっとツンとした空気」を感じさせるのが好きだ。
「ライブ・アンダー・ザ・スカイ」というジャズフェスティバルで1992年、大阪・万博公園にサンボーンの演奏を聴きに行った。THE MARCUS MILLER PROJECT FEATURING DAVID SANBORNというスペシャルな編成だった。のっけから「Snakes」を聴いて、なんてカッコイイんだ!と思った。楽器を演奏する姿も、演奏される音楽も。
サンボーン、カッコイイ。ベースのマーカス・ミラー、カッコイイ。ギターのデーン・ブラウン、いかれてる。そしてドラムのオマー・ハキムのドラムがめちゃくちゃカッコイイ。
その時の記憶は今も私の心の中に残っている。たぶん、死ぬまでそれは消えないと思う。それだけ、私の中での音楽体験としてはとてつもないライブだった。
「ライブ・アンダー・ザ・スカイ」はこの年(1992年)が最後だった。私にとっても最初で最後の「ライブ・アンダー・ザ・スカイ」だった。この時にパット・メセニー・グループも聴くことができた。それがきっかけで1990年代はずっとジャズやフージュンばかり聴いていた。
ベーシストのマーカス・ミラーがプロデュースしたアルバム「Straight to the Heart」(1984)、「A Change of Heart」(1987)、「Upfront」(1992)が私は大好きだ。「Hideaway」「Straight to the Heart」「Run for cover」「Lisa」「Chicago Song」「The Dream」、今日はずっとこのあたりの曲ばかり聴いて過ごしていた。(仕事中もこっそり聴いていたのはここだけのヒミツだ。)
私もベースギターを始めたからにはいつかは「Run for cover」を弾けるようになりたい!・・・という野望があるのだが、何年かかることやら。もっとも、まだスラップをやったことすらないのだけれど(大汗)。それでも、夢は大きく、である。
それはとにかく。
私の好きな楽曲と演奏をたくさん遺してくれた、私に素晴らしいライブ体験を与えてくれたデビッド・サンボーンさん。ご冥福をお祈りいたします。
(おまけ)
「Run For Cover」ってどんな曲?というあなたに。良いもの見つけましたぜ。
山下綾香さんのアドリブ、ガッツリカッコイイ!