木馬…②
8時50分頃、病院へ到着。
受付を済ませ、待合室へ。
ビグザム 「出そう?」
アタシ 「まだ粘れそう…」
ビグザム 「…粘っているのはアンタじゃないんじゃ…」
痛みの波が来る度に、カラダが軋む。
チカラを抜けとかそんな場合じゃない。
セイラさん 「ザクレロさーん、1番のお部屋へどうぞー!」
アタシ 「は、はぃ…」
父を待合室に置いて、他の3人で移動。
ミライさん 「まだ出産予定日には少し早いみたいだけど…。
何時から痛みがあるのかしら?」
アタシ 「夜中の3時頃からです」
ミライさん 「あらあら。随分とガマンしたのね~。」
アタシ 「痛みの間隔は5分くらいまで縮んできています…」
ミライさん 「本当に産気づいちゃっているのかもしれないわね。
4番のお部屋で検査しますのでどうぞ」
「俺だって!俺だって前の俺とは違うんだ!
引かねぇぞ!引かねぇぞ!」
あ、いや、ちょっとだけ…引きたい…デス…。
ちょっと一息…
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- 機動戦士ガンダム〈1〉 (角川文庫)
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- 機動戦士ガンダム〈2〉 (角川文庫)
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- 機動戦士ガンダム〈3〉 (角川文庫)
秋の夜長の…読書。
小説版では、アムロとセイラさんが…あわあわ…
木馬…①
父母妹…と書くとフツウっぽい。
ジオング・エルメス・ビグザム…濃い面子だ…。
自宅からサイド7の木馬病院まで、自家用機で40分ほど。
痛みが来る度に、時計を見る。間隔を計る。
「戦争なんだぞ!」
「怖くないもん!」
「怖いんだぞ!」
「怖くないもん!!」
怖くないけど…、痛い…っ!!!
…痛くない…。
痛い!!!…痛くない…。
陣痛の間隔は約5分にまで縮んでいた…。
ガウ…⑤
夜中の3時過ぎ。
腹部の痛みで目が覚める。
汚い話、便秘がち。
センナを飲んだりして解消していたから、その為の痛みだと
思って放置した。
朝6時。
まだ痛む…。
エルメスに言うか言わないかを悩む。
朝7時朝食。
痛いけど…我慢できるから…
アレ?でも痛みが定期的にキテイル??
朝7時半。
母に相談。
エルメス 「…陣痛じゃね…?」
木馬病院へ緊急連絡。
セイラさん 「9時診察開始ですから、その時間にお越しください」
ザクレロ、家族とともに木馬病院へ…
あまりの痛みに…
「応答ありません。苦戦中のようです」