ダイノジェット社のパワービジョン3でのセッティングデータが完成し2日に分けてだいたい200kmほど走行したので
セッティング前後の測定結果を見ながら走行後のインプレッションをします。
パワービジョンはECU書き換え装置なので診断機用のカプラーを繋げてフラッシュチューンでチューンデータを書き替えればOK!
サブコン(FIコン)やフルコン(エーレーサー)のように接続、取り付け作業、パソコンやスマホでの設定は不要です。書き換え後は取り外してもいいしデータモニターようとしてバイクにマウントすれば回転数などのモニターができます。
まずはスロットル100%でのダイナモ測定グラフ
青いグラフがインジェクションセッティング前
赤いグラフがインジェクションセッティング後
セッティング前後共に空燃比はほぼ13.0:1あたりでパワーが一番出る空燃比でした。セッティング前は6200回転あたりのピークをすぎるとパワー、トルク共に落ちていきます。
それに対してセッティング後は8500回転あたりまでピークパワーが続きます。100%に関しては燃調よりも別の部分で改善点がありました。
結果、スロットル100%ではセッティング前より高回転での加速の伸びがありピシ伏せで すっと3桁出ました。
次にスロットル80%
セッティング前の65ハンターカブの場合スロットル100%以下は空燃比がかなり薄く14.5~15.0:1で設定されてます。
これではパワー出ません!逆にいうと燃調の手ごたえあり。
このあたりからはセッティング後空燃比も13.0:1に燃調して全体的にパワーアップ、ピークの出る6000回転までにも効果が出ています。
次にスロットル60%
街乗りなんかでよく使うハーフスロットルあたり。セッティング後では4000~6000回転あたりの効果が出てますね。
スロットル40%以下の6000回転以下は徐々に空燃比を薄くして燃費が悪くならないようにセッティングしました。
※総評
「めちゃくちゃパワーアップしてる!」とはなりませんが楽に走れる、頻繁にスロットル全開にしなくていい、ミッションを変えなくても登ってくれるという印象です。なのでセッティング後はスロットル80%は80%なりに60%は60%なりにしっかり走るのでキャブ車に近いフィーリングですね。スプロケットをショートに変更して加速力を稼ぐ必要もないでしょう。エンジン温度の上昇も少し遅くなったような。
ハンターカブに大きなパワーアップを求めるとなると吸排気の変更、ハイカムやボアアップとなるところですが静かな走りでパワーアップさせたいのならノーマルフルパワーもアリです
次回はマフラー、エアクリーナーを変更してパワーアップにチャレンジしていきます
あと、テスト走行で気になってたタイヤですが
ピレリのロッソスポーツをテストしてみようと思います
こちらもインプレッションお楽しみに