前を向いた話。 | e工房

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難病・落葉状天疱瘡をはじめ、頸椎症性脊髄症の手術などの経過や、
手作り市やマルシェの出店活動、ネザーランドドワーフのつくねとの生活の日々を綴っています。

半年前に書きかけのブログを見つけた。

思うままに書きかけてそのままの記事が結構あるけど(笑)、

これは絶対アップするべきだと思ってこのタイミング。


まあまあタイムラグがあって、

半年前とちょっと状況も変わってきてるけど、そのままアップするので混乱するかもですが、

ご理解ください。



*********


3か月前、ある人に勇気づけられました。

そのお話を少し書きたいと思います。



頸椎の手術から退院後、

めちゃくちゃ体力筋力が落ちて起き上がるのも辛かった。


手術前と変わらないくらい体の自由が利かない上に、

傷口の痛さとコルセットの圧迫が加算され、

引きこもり、ますますこのまま動けなくなってしまうのではないかと不安でいっぱいだった。


それから2か月半、やっとコルセットが外れ、いざ活動復帰!

……と思った矢先に発作!

激しく落胆、絶望感にまみれ、復帰は延期。



さらに1か月後、なんとか復帰したけど、

遅らせたにも関わらず、すごくしんどかった。


出店活動は楽しかったけど、体力がついていかず、

「いつまでやっていけるんだろう」

「長くは続けられないかも」

と弱気になっていた。



そんなとき、ある出店先でお隣になったお馴染みのご高齢の作家さん。


「もう体は大丈夫なの?」

と、気遣っていただきながら、いっぱいお話をすることができました。


背中は丸くなっちゃってるけど、 毎月出店レていてすごいなーと思っていたので、

失礼と思いながらお年を聞くと、なんと79歳!

4か月後には80になるという!


自宅から徒歩圏内を、カートを引いて出店活動をされているから驚き!

当時の私には、そのパワーとエネルギーに後光が射していた。


「重ねて失礼ですが、いつまで出店活動を続けようと思われていますか?」


と、本当に失礼な質問をした。


作家活動って、道具や材料、作品の在庫の他、

出店用のテントやテーブルなどの機材、

ディスプレイ用の什器、

作品を収納するケースなど、

とにかく荷物であふれ、

家の中でもかなりのスペースを占めていることから、まあまあ家族に負担を強いているところもある。

さらにそれを運び、設営し、数時間で片付け、撤収。

暑い日も、寒い日も、雨が降っても、雪が積もっても、

イベントが中止にならない限り、出店するスタンス。

体もどこまで保つかといったところ。


続けていく不安。そもそも続けられるのか?

大量の資材、作品。身辺整理をしなければ、

このまま私が死んだら家族に多大な迷惑をかける。

当時の私は終活を意識していた。



そんなことを話すと、その方は


「その気持ち、すごく分かるわ。

私も昔、大病をしてね」


と、さらに驚く話をしてくれました。


若いときにがんを患って、

今も定期的に通院されていること。

今はがんだったのがウソのように安定して、

現在は薬も飲んでおらず、

がんだということを忘れて、とにかく作りまくっているという。


「材料も山のようにあるからこのままじゃ死ねないと思いながら、次から次へとまた買っちゃったり(笑)

家族には迷惑かけるかも知れないけど、作ってると楽しくて。

死ぬまで楽しもうと思ってる(笑)」


と、キラキラの笑顔が眩しかったと同時に、

雷に打たれた衝撃があった。



私、弱音吐いてる場合じゃない!

人生100年時代と言われる昨今、やっと折り返しに立ったところ。 

いや、100年も生きたいわけじゃないけど、

死ぬまでは元気でいたい。

さんざんツラい思いして、死ぬまでそれを味わうなんてイヤだ!



そう思って、長生きするためにではなく、

元気でいるために頑張ろうと思った。


誰もが明日死ぬかも知れない。

そのとき、しんどかったーと思うより、

楽しかったーと思える人生にしたい。

介護を受けて長生きするより、

元気なまま早死にしよう!

え?極論だって?(笑)


そう思って出店活動も続けよう!

ヨガも始め、ジムに行き、仕事も始めた。

どれもが元気のためのリハビリ!

頑張りすぎず、ユルーくいこう!



******


今も毎月先輩出店者さんとはご一緒です。

誕生日を迎えて、無事80歳になり、

暑くなってきた今でも出店活動を続けられています。


私もすっかり以前同様の生活が送れるようになりました!


だけど、私なんてまだまだひよっこ。

この先もまだ何があるか分からないけど、

楽しむことを忘れないように心がけよう!