当然である。
借りた分の通貨を発行すれば返せなくなるということはあり得ないのだ。
こういうとすぐ、
「はいぱーいんふれーしょんになる！」
などと叫び出す人がいるが、
それもあり得ない話である。
日本全土が焼け野原になった戦後においても、
高々５倍程度のインフレにすぎず、５年で元の水準に戻っているのだ。
しかし、疑い深い方は疑問に思われるかも知れない。
「政府にお金を貸してくれる人がいなくなったらどうするんだ？」
それも安心してよい。
日本は長引くデフレによって家庭が消費を抑え、
企業も設備投資の為に借金する必要が減り、銀行は未曾有の金余りの状況に陥っている。
銀行は国債くらいしか金の使い道がないのが現状なのである。
その結果は世界最低水準の日本国債の金利に表れている。
そしてもう一つ重要なポイントは、
政府が国債を発行し金を使ってもその金は消えないということである。
政府が使った金の一部は税金として政府に戻り、
残りは企業や国民の資産となるのだ。
するとその分銀行の預金が増え、銀行はその金で国債を買う。
つまり政府が借金すればする程、政府が借金できる余地が増えることになる。
仮に景気回復で金の借り手が増え、国債の金利が上がったとしても、
日銀が国債を買い入れることで十分調整することが可能である。
「日本の財政破綻は絶対にありえない。」
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