ホラーな恋16(9月の恋) | 青のパラレルワールド物語

青のパラレルワールド物語

青さんが登場する空想小説を書きます。ご本人様とは一切関係ありません。
腐話もありますので苦手な方はご注意ください。

 

 

 

 

16

 

 

 

「あっ・・や・・だ・・しょ・・・も・・」

 

ベッドの上、翔にくみ敷かれている俺。

翔が、腰 を ぐいぐいと 突き上げてくるたびに、

声が漏れる。

 

「しょ・・しょ・・・、あぁ・・激し・・だめ・」

「ダメじゃない。

何でいつもいつも・・

本当におまえは・・・俺の事を・・

これはお仕置きだ。」

「や・・なんで・何もしてない・・

アッ・・あぁあ」

 

一気に奥まで突かれた俺は

叫んだ後意識を飛ばした。

 

数分後・・

ふっと我に返った俺の体の上には

バスタオルが掛けられていた。

 

「気が付いたか・・」

「う・・うん。」

 

俺がガサゴソしたのに気が付いたのか

ベッドの縁に座って

煙草を吸っていた翔が振り向く。

 

「風呂に行くか?」

「うん・・。」

 

何で怒ったのか全然わからない俺は、

少し怯えながら返事をする。

 

抱いているときも凄く苛立っていた、

何時もより激しかったし・・・

俺、翔に何かしたかな?

ドレス来て女装したのが

気に障ったのかなあ?

わかんない・・

でも、翔の騎士姿は超絶カッコよかった。

あのままダンスして欲しかったくらい・・

あっ俺、踊れないんだった・・・・

あのしつこい幽霊も

翔の魅力に嵌っちゃったんだ、きっと。

わかるわ~・・ふふふ・・

 

「わかるわじゃない!」

「ひっ!」

 

いきなり翔が俺の上にダイブしてきて・・

がっしりと 羽交い絞めされる。

 

「智・・もう俺を翻弄するのはやめてくれ・・

仕事ができない!」

「へっ?」

「目を離すといつもこうだ、

色々なことに首を突っ込んで」

「えっ?俺別に何も・・」

「してるんだよ、智は。」

 

何が何だか分からないままに、

翔の 唇 が俺の耳朶を咥える。

 

「あっ・・だめ・・だって」

「うるさい。そんな口はこうしてやる」

 

翔の 唇で 俺の口は塞がれて・・

あぁ・・また・・俺・・溺れる・・

勝手に腕が、翔の背中に回ってしがみ付く。

夜はまだ長い・し・

もう気が済むまで付き合うよ・・

 

 

 

 

 

ピコン

ソファの上の俺のスマートフォンが

ラインの着信を告げる。

でも今の俺には聞こえない。

 

それはマダムからのライン

 

~ 智君ごめんね。

今頃きっと翔の怒りに触れているわよね。

でもね、それだけ愛されているってことだから。

悪霊よりも面倒な男、櫻井翔にね ~

 

 

 

 

終わり