誕生日の夜1 | 青のパラレルワールド物語

青のパラレルワールド物語

青さんが登場する空想小説を書きます。ご本人様とは一切関係ありません。
腐話もありますので苦手な方はご注意ください。

 

 

「大野、そろそろボーナスも出るしさ、

飲みにいこうぜ。

駅前の居酒屋が5周年の割引サービスしてんだ。

いかない理由がないぜ!」

 

あと、5分で終業になろうかって時間。

俺が必死に片付けている横で、岡田がしつこい。

 

「大野お前さ、この頃、ヒット商品連発だろう。

かなりボーナスの査定よかったんじゃないの?

奢れよな。

なっ、いこうぜ。」

 

俺はそんな岡田を睨みつけた。

 

なんで俺がお前に奢らなくちゃならないんだよ。

この間といい、

その前といい、

全部お前の尻ぬぐいしてやっているのは俺だよ。

 

「行かない。」

 

俺はピシャリと言い放った。

そう、今日の俺はいつもの俺じゃない。

岡田に押されて居酒屋に

連れて行かれるわけにはいかないんだよ。

 

「なんでだよ?割引だぜ。

ボーナスもたんまり出ることだしさ。」

「俺にはお前に奢る筋合いがない。」

「いつもお世話しているじゃないか、大野君の。」

「・・・・」

「仕方ないな、割り勘にしてやるよ。」

 

いつもと違う俺に

岡田が勝手なことを言い出し始める。

 

仕方ない?

どこをどう考えればそういう思考になるんだよ。

 

「今日は行かないんだよ。」

 

何と言われようともお前なんかの相手をしている時間はないんだ。

俺は終業のチャイムと同時に席を立った。

 

 

 

 

 

 

 

俺は会社を出ると全力で駅まで走った。

 

ハアハアハア・・

いくら岡田でも

ここまでは追いかけてこないよな・・。

あいつの言ってた駅はここじゃないし。

 

しかし、運動不足だな。

これくらいの距離を走っただけで息が切れるなんて・・

 

「そうだな、少し運動した方がいい。

これじゃ、ベッドの中で思い切りできないな。」

「へっ?」

 

なんか、今誰かに話しかけられたような気が・・

それもなんか、人前で話すようなことじゃないようなことを・・・

 

しかし、膝に手を当てて息を切らしていた俺が

顔を上げてもそれらしき人は見えなかった。

俺相当、来てるかもしれない・・

幻聴が聞こえるなんて・・

 

 

 

誕生日に合わせて短いを書きたいなと・・・思ったのですが、

いつものように無計画で始めたので、

間に合うかは何とも・・・