北山鹿苑寺・東山慈照寺と言うお寺をご存知でしょうか。この正式名称ではなかなか知られていませんが、金閣寺・銀閣寺と言えば日本全国、いえ海外にまで知れ渡った有名なお寺ですね。
この2つのお寺、実は同じ宗派に属します。臨済宗相国寺派、それが北山鹿苑寺金閣、東山慈照寺銀閣の所属する宗派なのです。この宗派の総本山は萬年山相国寺と言って、御所の北の方にあります。
そして、今回紹介するこのお店はその相国寺の少し西にあります。
昭和34年に御池通り間之町に屋台を出された初代から数えて現在のご主人は4代目にあたるそうで、店名の「さまた」は先代のご主人と現在のご主人の本名に由来します。先代はお兄さんだそうです。
スープはお店の中にある解説によると豚骨、牛スジ、鶏のせせり・もみじ・手羽などの動物性の物に加えて昆布、椎茸、さば節、干しエビ、野菜に酒、エバミルクやスキムミルクなどを使っており、さらに「これ以上は言えまへん」と言う秘密のレシピまでがあるようです。
実際に食べてみた感じでは、上記の材料がバランス良く、しかも薄目のスープで仕上げてあるようなイメージでした。このお店のラーメン、いえ、他の唐揚げや餃子に至るまで、キーワードは「香り」だと強く感じました。定食のご飯に付いてくる香の物ですら、ゆず沢庵でした。
野菜と共に煮込んだ動物性スープに、後から魚介系スープを足して魚介類の香りを際だたせる、最近はやりのダブルスープ仕立てではないかと思われる味と香りのバランスや、エバミルクと書いてある物の実際にはコンデンスミルクではないかと思えるほどの、脂肪に由来するイメージが強い香りのある甘味。
八丁味噌か、たまり醤油を使ったのかと思えるほどの強い大豆のこくと香りがある醤油ダレ。とにかく香りで食べさせてくれる完成度の高いスープです。
一方麺はあまり好みに合いませんでした。半乾燥の早ゆで麺でしょうか、鹹水も加水も少ないだけでなく、独特のコシのなさがせっかくのスープをスポイルしている感があります。最近流行の表面の荒れない麺ではスープとの相性が悪いという判断なのでしょうが、食感の悪さは如何ともしようがありません。
トッピングはチャーシュー、メンマ、葱、もやしです。チャーシューは肩ロースを柔らかく味付けして、しっかり炙った炙りチャーシューです。これまでにいくつもの炙りチャーシューを売り物にする店に入りましたが、単なるあざとい演出ではなく、炙ることの有意性を感じさせてくれたのはこの店が初めてでした。香りの良いチャーシューはラーメンに一層のこくを加えてくれます。
と言うことで、何時でもまた行きたいお店ですね。
場所はこちら(GoogleMap)
。地下鉄今出川または鞍馬口から徒歩5~10分。Mapionの地図はこちらです
。
駐車場はありません。聞くところによると、北に行った最初の信号を東に入ったところにコインパークがあるそうですが確認はしていません。
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基礎資料
エントリ作成日時現在の情報ですので、変更されている可能性があります。
営業時間:11:30~14:30 / 17:00~22:00
定休日 :火曜日
電 話 :075-441-2570
サービス:ポイントカード・トマト倶楽部