京都ラーメンを語るとき忘れてはならないのがこのお店です。かつては岩倉の屋台として幻の店とまで呼ばれた名店で、その後ながらく左京区北白川で営業されていましたが、現在は滋賀県守山市で営業されています。単に懐かしさだけではなく、その味を求めて京都から車を飛ばす人が少なくないとも聞いています。かく言う私もその一人で、家内と二人で行っても、食事代より往復のガソリン代の方が高くつきます。それでも通ってしまうだけの魅力がこの店にはありますね。
ラーメンのスタイルは京都で最も一般的とも言える、鶏ガラ豚骨背脂醤油です。今ではなんら珍しくないこの形式、それでもこのお店の味に憧れてラーメン店を出されたお店もひとつやふたつではないと聞いています。
別に高級鶏や黒豚などと言う材料や、無化調がどうのなどと言う能書き、経営者のキャラや経歴など、あざとい演出は全くありません。ラーメンの味がすべてを物語っていると言えるでしょう。
最も基本的でありながら最も難しいと言える「普通に美味しい」ラーメンですね。
麺はストレート中太、ちょうど良い加減に湯がかれた麺は普通に食べている分には食べ終わるまでに伸びることもありません。昔風のやや多めの鹹水が効いていて、湯がきで充分鹹水が抜けたあとも、中華麺の香りという程度にはその臭いが残っていて食欲をそそります。トッピングはチャーシュー、メンマ、葱の王道三点セット。チャーシューは赤身がちでありながら適当な白身が入っていてちょうど良い感じの食べ応えです。このお店の特徴として半分笑い話として伝わっているのがブツ切りと言っていいほど豪快に切られた葱です。でも、熱々スープとのバランスが良く、このお店の味でなら乱雑な葱の切り方が許せてしまうので不思議ですね。
また原点の味を食べたくなったらドライブがてら出かけたいお店です。場所はこちら。JR琵琶湖線守山駅からバスと言うことになるでしょうか。歩くと30分くらいかかりそうですね。
車で行く場合、国道8号線の栗東市宅屋交差点を北西へ曲がり、道なりに進めば左手に見えてきます。国道から曲がるポイントは道の駅「アグリの郷・栗東」を目指す形で看板を見ながら走れば間違えません。
駐車場は10台分ありますから安心です。