2022年 多摩大学目黒高等学校 国語 所感 | ZENT進学塾

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【国語】

 

この年度は本当に素晴らしいと思います。

 

まずは形式ですが

1⃣漢字 2⃣資料読み取り 3⃣古文 4⃣論説 5⃣小説

 

となっております。

文章は素晴らしいけど問題が割と解きやすいかな?

って感想が毎年です。

 

選択肢の問題につきましては、いやいやいやいや!って

突っ込みを入れたくなるような、すぐ消せるものが多いので

フルマークを取りたいレベル。

毎年出てくる文法、品詞分解になるんですが

これも基礎が出来ていればフルマークが簡単に取れるかなと。

 

資料問題に時間を使いすぎてしまうと

後の文章題の時間に影響が出てしまうので

ここが1つのポイントになるかと思います。

 

まぁこの辺はさておき。

この年の文章題、扱うテーマが本当に良いのです!

 

絶対に中学生には、読んでもらう、とゆーか解いてもらい

少しでも印象づけたいものばかりです!

少なくとも私は、推奨していくつもりです。(笑)

 

人間は、寄り添って話を聞いてくれるだけで良いのです。

悩み・恐れなどなど、心に余裕がなければアドバイスなんかも頭に入らない。

故に、話を聞いてくれる相手がいること、それになること

これが大事なんだなぁと、改めて私も学習しました。

前回投稿の、四天王寺東のAIのお話と通じるものがありますね。

 

 

大問1 漢字

 

例年と比べるとやや難しい。

難しいというか、似た漢字でミスしそうなものが多いイメージ。

 

大問2 資料読み取り

 

出だしの会話文が無理があってちょっと面白いです。

年度によりますけど、たまにこれ数学じゃない?ってのもあります。

この手の問題が苦手な子なら、後回しにして先に他で点数を作った方が、

得点は作りやすいんじゃないかなと思います。

 

大問3 古文 「大和物語」

 

檜垣の御といった人なんですけど

この方が、簡単に言えばえらい目にあうわけです。

ここで、この方に寄り添ってくれる人がいれば、救われるでしょう。

扱ってる箇所では、最後の最後に寄り添って?くれる人が

現れるといいますか、そう取れる描写で終わるのですが、

これもこの年度の文章題の肝とも思えるものかなぁと。

 

その後、心は救われたのか。

なぜ、そこまで恥ずかしがり、塞ぎ込んでしまったのか

考えさせられる文章でしたね。

 

現代仮名遣い・重要古語・係り結び・文学史

このあたりの基礎がしっかり入ってますので、点数は確保しやすいかなと思います。

 

 

大問4 論説 永田和宏「知の体力」

 

要約は、上記の人間は寄り添って~あたりの話になりますので省略します。

悩みの本質はどこにあるのか?自分の地位にふさわしい対応を無意識にしてるけど

相槌うって、聞いてあげるだけで、人は救われてるってことだけは明記します。

大事なんで。

途中の例文2つ、心に刺さります。

 

大問5 小説 髙田郁「ムシヤシナイ」

 

おじいちゃんの存在が偉大すぎます。

このお話も、要約すれば、

切羽詰まって何を起こすかわからない状態にあった人間が

話を聞いてくれたこと、傍にいてくれたこと、

立場からくるアドバイスではない、手助けをしてくれたこと、

これらのおかげで心が救われたお話になります。

是非、味わってみてください。

 

 

合格点のボーダーなどはわかりません。

が、国語だけ見ると、かなりハイスコア勝負になるんじゃないかなぁと思います。

知識・文法・古文など

基礎的なものが身についているか確認するのにもうってつけです。