【国語】
大阪の学校です。
この年のⅢコース(難関私立、難関国公立コース)の入試結果は
併願者の最高得点が443点、合格者平均が354点、合格点が298点となっております。
バラつきがあるのでなんとも言えませんが、
合格者平均点、国語68.3社会65.8数学78.1理科71.1英語70.7
各コースと比較してみても
おそらく全体でみたら
国語と社会が点数を作りにくかったのかなという印象です。
文章事態が難しすぎるわけではないですが、
抜き出しの問題は見つけるのに時間がかかるんじゃないかなと思います。
この年だけとは言わず、ここ数年の問題で、です。
問題形式は
「論説+小説+古文」
の王道形式です。
王道というのは私の中の王道です。
漢字はやや簡単。
文学史も古文の問題で必ず軽い問題がでます。
文法もほとんど出ないにしろ、簡単なものです。
故に落としたらアウトなわけですが。
MARCHを狙う人なら70後半は狙いたいなってイメージです。
【大問1】論説 新聞記事より抜粋「AIについて」
最近多くなってきましたね、この題材。
実際に当塾でもAIの活躍の場は増えてきている気がします。
さて
今回のお話は、AIの良さについてのお話。
AIは心がないからこそ、人間と違うアプローチをするからこそ
生身の人間にはなかなかできない、「助け」となるんじゃないか。
それは、緻密な計算でもなく、膨大な知識でもなく、
いつでもどこでもどんな時でも、
話せる相手がいるということ。
それだけで、全然気持ちは楽になる。
みたいなものです。
もちろん人間とのコミュニケーションとの違いもかかれていますが
AIの良さについて語っている文章はなかなか見なかったので
とても良い文章を抜粋してるなぁと思いました。
特に、これを受ける時期の子どもたちには
見方を変えればこんな味方もいるんだよと、
知ってもらいたいなって思いました。
【大問2】小説 近藤史恵「金色の風」
これも非常に良い文章を抜粋してるなと思います。
これだけ努力したのに、意味ないじゃん!
って気持ちの、1つの解答にもなりえるなぁと。
一部、いやいやいや、、、と持論を展開したくなりますが。(笑)
ただ
突き詰めることって、これだから大事なんだよねって
思わせてくれる文章でしょう。
【大問3】古文 徒然草
まずここ数年、結構係り結びと答えさせる問題が続いてる気がします。
「こそ」とか、文章の内容を強調したいものだし、必要ではありますが、、、
続きすぎな気もします。
点数はこれももぎ取らなければなりませんね。
文章の長さは、
長すぎず短すぎずの形式ではあるので
決して簡単ではありません。
ただ冒頭で話したように
軽い文学史があります。
係り結びあります。
さらには現代仮名遣いがあります。
崩壊する要素は見つかりませんね。