ここのところずっと、小学生の内容に立ち戻ることを提唱しています。
もういいよその話って思われるかもしれませんが、また書きます。
それだけ切実な話なんです。
当塾の実績
結構すごいはずなんです。
これまでの卒業生の進学先をみると
学年の約30%が早慶、GMARCH、自校作成、小山台などの公立共通トップレベルに進学しています。
はいはい凄いですね。
賢い子達がそろっているのでしょう。
そうかもしれません。
でも、当塾は学力による入塾の基準は基本的には設けておりません。
上位校専門ともうたっていません。
中堅くらいの子や、勉強に難を抱えてしまっている子もいます。
それでも1/3が上位校へ行くわけで、偏差値60以上(上位15%)なら半数以上が進学しますので、比較的学力水準は高い子達がいるとみて良いかもしれません。
しかし、私の感覚としては、どの学年も学年の1/3から半数は、本当は小学生の内容を丁寧にやり直ししたほうが良いと感じています。
時間的な制約があったりしてなかなか難しいわけですが、それなりに学力水準が高いと思われる当塾ですら
小学校の内容に穴がある子達はけっこうたくさんいるんです。
本当に、多い。
例えばですけれど以下の問題、全部正しい答えを1問1分かけないくらいで導けますか?
① 6リットルは□リットルの0.3である。□は?
② 縦25cm、横30cmの水槽に高さ12cmのところまで水が入っている。この水槽に石を入れたところ、深さは15cmになりました。石の体積は?
③ 4時10分のとき、長針と短針が作る角度は何度ですか?
④ 四捨五入して百の位までの概数で表したとき、1700となる整数の範囲は?
⑤ 0,0,1,2,5,7の6個の数字を使って6ケタの整数を作るとき、最も大きい数字と最も小さい数字は何ですか?また、3番目に大きい数字はなんですか?
たぶん、出来る人のほうが少ないんです。
こういうことがしっかりとできずに、出来ていないことを見ずに、そういうお子さんの状況を見ずに、「何を」見ているんですか?
これは批判ではなく、願いです。
本当に切実な願いです。
ネット上は浮きこぼれにあたるような方の発信が多いですし、中学受験も過熱しています。
どんどんどんどん世の中の動きは加速しています。
それに合わせるかのうように、子どもたちの学習も「加速」させている感が、私にはあります。
でも、子供たちの成長速度は「加速」するんでしょうか。
出来る子は良いんです。
出来る子はどんどん加速していいです。
でも、大多数は加速させないほうがいい。
本当にすべきことは何なのか、本当にすべき学習はどういうことなのか、考えて頂きたいと思っています。