【国語】
例年論説と小説が1つずつという構成で、設問も文章内容を解説している文の空欄などに適切なものを入れていくという形式。
この学校の問題は結構好きです。
論説小説ともに文章が長く、読む文章が他の学校に比べると格段に多いのでスピードが重要。
文章内容を説明してくれる形式なので、問題は比較的解きやすいことが多いですが、今年はさらに解きやすかったように感じます。
が、平均点はそんなに大きくは変わらず。
この学校の問題、論説と小説で微妙に関連あるような無いような、内容がカスってる感じを受けることが多い気がするのは気のせいかな?
大問1 論説 鷲田清一『想像力のレッスン』
老いと、高齢化と向き合う社会の中で大事なことは何かという話。
序盤は見えているもの、見えているけれど見れていないものという話で始まり、途中から一気に老いの話へ変化していく。
個人的には序盤の話をもっと深堀していく話が良かったのだけれど。
読んでいる途中で鷲田清一さんっぽいなと思ったら、やはりそうでした。
鷲田清一さんはよく入試問題で題材になります。
大問2 小説 滝口悠生『恐竜』
2歳(3歳)の子どもをもつ父親たちのお話。
保育園へ連れていく途中におこる子どもの駄々?みたいなものと、それと向き合いつついろいろなことを回想したり考えたりする父親。
1歳半の子どもがいる身としては、これからこういうことを経験するんだろうなという思いで読んでいました。
文章の視点が急に他の人に切り替わったりするので、読んでいると「あれ?」と思うことがしばしば。
設問でもそのことに触れていました。
視点が変わることを利用している問題も。
どちらも文章内容は難しくはないですし、設問は易しいのでサクサク読んで、サクサク解き進めていきたい。
合格者平均
男子 76.7
女子 80.2
合格最低点
男子 214
女子 213
誤差のレベルだけれど、今年は男子の方が合格最低点は高い。
例年女子の方が高いので珍しいですね。
合格者平均が80近いことからも、かなりの高得点がないと厳しいことがわかります。
ところでこの学校、配点が気になる。
過去問を出版している会社さんの配点とかを見ると、バラバラで各1点とかになっていたりするのだけれど、設問の内容としては完答なんじゃない?と思うものも。
学校からの発表はないのでわからないですけれどね。
過去問解いたりするときは、低く見積もって完答で処理しといたほうがいいんじゃないかなと感じます。