いかにして暇を作るか | ZENT進学塾

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現代はとかく忙しい。



大人も子どもも、あまりのんびりなんてしてられなくて、常に何かすることがある。





やっと合間を見つけて、区切りがついて、ホッと一息…




さて、何をします??




たぶん、多くの人は「スマホを見る」になっている気がします。



本を読んだり、他の好きなことをする人もいるかもしれないけれど



どちらにせよ



「暇」とは違う。



「休憩」と「暇」って別物ですものね。





ところでみなさん、「暇」あります?



何かをする暇



ではなくて



本当に何もすることがないという暇。





楽しみ方が分からない人たちの余暇にレジャー産業が入り込む。これが「楽しい」だよと「楽しさ」を提供する。



なんて話が社会学ではあるけれど



國分功一郎さんの『暇と退屈の倫理学』だったかな?



そういう話。





我々の暇に入り込んでくるものはなんだろう?



たぶん圧倒的に多いのがスマホなんですよね。




暇を食い潰す



暇を進んで明け渡す




それが現代かしら?



暇であることに耐えられなくて



暇を、空白の時間がなくなるように



スマホで潰していく。



スマホは無限のコンテンツを提供してくれる。



楽しいかどうかは別として、常に情報を与えてくれて、暇な状態にはしないでくれる。






でも、私は暇な時間をどう潰すのかって時に



クリエイティビティーは発揮されると思うんです。



子どもの頃を思い出してみてほしいのですが



遠出するときの車内、新幹線の中、どうやって時間を潰すか。



流れゆく景色に謎の空想の人間を走らせてみたり



車のナンバーを意味もなく記憶して足し算してみたり。





今年の戸山高校の国語の入試問題では



雨の日に室内でごっこ遊びをした記憶などの話が小説で出てきました。



ごっこ遊びにも飽き、ぼんやり外を眺め、ふける。



暇な時間なんだけれど



そこの暇の中でこそ生まれるクリエイティビティーと育まれる感受性。





今はどうだろう。



そういうところにスマホ、ネット



動画コンテンツ、SNSが流れ込む。



暇を埋め尽くすかのように



暇すら与えないかのように。




そういう世界で育つと人はどうなるんだろう。



全部が全部ってことではないと思うけれど、クリエイティビティーの発現は減る気がする。



試行錯誤が苦手な子は増えている印象です。



体感でしかないけれど。



決まったことしかできないとか我慢できないなんて話も聞くけれど



コンテンツで潰すことが当たり前となっていて



暇と向き合うことがなくなっていってるせいかも?



なんて。





さて、そんな社会の中で何をすべきなんだろう?



暇をいかにして作るか



これはなかなか大事な事柄な気がする。



暇がない



暇を作る



何にもすることがない暇をどう作るか。



余裕のなさみたいなのもここに一因はあるわけだし。