今年の入試問題をいろいろ集めて解いているわけですが
一つ、気になる学校が。
タイトル通り
駒澤大学高等学校です。
この学校、入試問題の各問題の正答率を発表してくれているのですが
その正答率がものすごく低い…。
軽ーく計算してみると、受験者平均、35点とかなんじゃないかと…
もうちょっと低いかもしれません。
30~35の間のような、そんな気が…。
駒澤は、例年正答率は低くて結構数学が難しい。
でも、難しいとわかっているなら、それ相応に実力をつけて受けに行くはずでは?
と、思うのだけれど…。
駒澤は、併願優遇が結構多くいます。
毎年、推薦を除くと受験生の半分以上が併願優遇を持っている状態で受けに行きます。
第一志望の優遇もあります。
例年、一般入試、第一志望入試で合格する人は、100人程度しかいません。
合格者のほとんどは、推薦と併願優遇です。
だから、一般はかなり狭き門。
この狭き門をクリアしている人たちは、相応に実力はあるでしょう。
学校発表の正答率が低い問題もしっかり対応できている人たち。
推薦は除くとして、併願優遇組の得点状況はかなり低いと考えられます。
おそらく、併願優遇組の多くは都立が第一志望だと思います。
都立と私立では、問題のスタイルがだいぶ異なる。
都立では出題されないような問題も多く出ます。
併願優遇を取っている人たちは
そういう私立特有の問題に対応する勉強をしてきていないのかな?
たぶん。
全員が全員対応できていないとは言わないし
一般組にも国英特化で受かっている子たちはそれなりにいるでしょうけれど。
なんにせよ合格だから良いっちゃ良いんでしょうけれど、本当にそれでいいのかな…?
駒澤の併願優遇の基準は
9科で38かつ、5科で20
つまり、オール4以上必要。
学校でオール4取れる子たちが、歯が立たない入試問題…。
なんか、いびつな気がします。
駒澤の問題が難しすぎるのかと言われると、そうではないと私は思います。
たしかに、偏差値からすると難しいと感じる問題レベル設定ですが
ここまで正答率が低くなるような問題ではない…はず…。
問題なのは、学校側が求めている数学力と受験生の数学力の乖離でしょう。
何度か取り上げているのですが
都立の自校作成なんかでもそうで、数学の平均点はかなり低い。
もっとみんな点数取れていいはず。
高校いってから、理系に躓く人が多いわけですね。
中学生の間にもっともっと、しっかりした数学力を養っておかないと
高校で大変な目にあいますよね。
英語が重要?
いやいや、英語と国語と理科社会は前提条件。
そのうえで、数学強者にならないとね。