こんな文章を読みました | ZENT進学塾

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ちょっと耳が痛い内容かなという気がしますけれど、私は、そうだよねって思う内容です。

 

以下、引用です。

 

 新しい価値観が育つはずです。私自身は、この全力疾走のれんぞくのような生活が終わり、社会がもっとゆっくりしたものになるのがいいと考えています。どうしてこれほどまでスピードにこだわるのでしょうか。どうしてこれほどの数の機会が必要なのでしょうか。

 2年前、日本で仕事をしたことがあります。日本の子供は学業の成績が驚くほど高いのですが、その陰で子供たちが考えられないほど傷ついていました。中国では女性の状況を調べました。中国では、女性の自殺者数が男性より多いのです。これは女性が嫁ぎ先の家族から働くように強く圧力を受けるからです。フランスでも女性が仕事と子育ての両立をしようとして燃え尽きています。

  このように過剰に刺激を与えることは無意味です。日本でも米国でもカナダでも、多数の男の子が苦しんでいます。幼いころからいい成績をとるように期待されているのですが、彼らの発達段階では、まだそのようなことをするのは無理なのです。怖気づいてしまって、自分の部屋に閉じこもってゲームで遊ぶようになり、友達と会わなくなるリスクもあります。

 イスラエルは対照的です。国際調査を見ると、この国の学童は初等教育の時点では成績は凡庸です。ところが高等教育になると、きわめて優秀な学生になるのです。これはゆっくりと学ぶことの利点だと思っています。

(引用元 講談社現代新書『新しい世界 世界の賢人16人が語る未来』)

 

 

うーん…この業界にいる身としては、耳が痛い。

 

一方、そうなんだよね…という思いも強くあります。

 

というか、塾業界である身分を捨てた私個人としては、この引用のほうが共感できます。

 

 

何でもかんでも先に、先に、とやっていくうちに、どんどん低年齢化していっている。

 

中学受験は小学校1年生から始める方も…。

 

中学受験を批判する気はさらさらないのですが、もっと、子どもたちには伸び伸びと他のことをやって感受性を育んでもらいたい。

 

こうやって書くと、中学受験では感受性が養われないのか!とか言われてしまいそうですが、そういうことではなく。

 

 

自然の中で何かをじっと観察する時間とか、ただ穏やかにゆったりと本を読むとか、友人と語らうとか。

 

そういうことって、精神の成長に重要だと思うんですよね。

 

 

そういえば、どこかの入試問題だったかな…こんな感じの文も↓

 

 

インドの川辺で沈みゆく夕日をじっと眺めている老人をみた。

 

 

なんだったかなぁ…これ。

 

こういう感覚というか、生のリズム。

 

こういう感じに感銘を受けるのは、私自身がこの社会の速度に憑かれ、疲れているということかもしれません。