当塾は、小学校六年生から受け入れております。
本当はもっと低学年のうちから受け入れたいと思っているのですが、教室のキャパや私のキャパなどを考えると、ちょっと無理だなぁ…と思って躊躇しています。
少なからず、小学校5年生なんですが…とか、4年なんですが…中学受験を…というお話もいただいておりますので、ありがたく感じます。
箱も私のキャパも足りない。
精神と時の部屋と、私のクローンはまだか!
さて、塾を開き、7年目。もうすぐ8年。開業したころはあまり見えていなかったところが、ようやく見えてきたように感じています。
それらを踏まえて、小学生のうちにしっかりと身に着けておいてほしいことを書いていきます。
指示を聞けない/指示通りに動けない
忘れ物/宿題忘れが多い
落ち着いて物事に取り組めない
作業が遅い/作業を始めるまでがワンテンポ遅い
字を書くのが遅い/ローマ字が書けない
作業が早すぎる
こういう子は中学生になってから非常に勉強が遅れていきます。
当塾にもそういう子は来ますが、正直、中学生になってから受験までという3年間でどうにかできるかというと、非常に厳しいです。
半分愚痴ですが、こういう子に限って、中学一年生の後半や中学二年生になるころに定期テストの点数が酷くて…といらっしゃることが多いです…。問題は学校の授業が分かっていないとかそういうレベルではなく、もっと深いところです。
中学一年生あたりは特に顕著に見受けられます。
授業中も「ねぇ、どこやるの?」と隣の子に聞いたり「先生、ここですか?」と聞いてくる子はよくいます。
おそらく、学校の授業中もそうなのでしょう。
これは非常にマズいんです。
たまたま聞き取れなかったという場合もあるでしょう。しかし、こういうことをしている子は、ほぼ毎回同じ生徒です。
こういう子たちは、きっと授業の文脈もきけていないはずです。
だから、授業内容そのものもあまりよく分かっていない。
忘れ物/宿題の忘れが多いもの、きっと同様のことです。
自分が何をしなければならないのかを考えられていないのではないかと思います。
では、こういう子にはどうすれば?
ハッキリとは分からないですし、これだけで解決するとは思えないけれど、きっと、親がアレコレしないことだと思います。
親がアレコレやってしまうから、自分で何をしなきゃとか考えなくてすんでしまう。
見ているともどかしいので、ついつい口を出したり手を貸したりしてしまう。
けれども、きっとそれはあまりいいことではない。
時には必要なことだと思うけれど、何でもかんでも先回りしてしまっては、子どもが自分で主体的に考えられなくなってしまう。
また、こういう子は落ち着きがない事も多いです。
すぐに人の動きが気になって振り向いたり、自習中に集中して座っていられず、何かにつけて立ち上がったり。
集中して、落ち着いて授業に取り組めていない。
そりゃあ授業内容は分かりませんよね。
同じことを何度もきいたりする子は結構こういう子が多いです。
作業の遅さも気になる子はたくさんいます。
じっくり考えながらやる子もいるので、作業の進み具合は人それぞれですが、何度も見た子となるような問題や、隣と全く同じで数字だけ変えてあるような問題などでも、遅い。
あるいは、割とどう手もいい作業(例えばハサミで紙を切るとか、糊ではるとか)でも遅かったりします。
中には、字を書くことそのものが遅い子も多く見受けられます。
先日書いた記事とも近しいのかな?
字を書き慣れていないのかもしれません。
一方で、作業が早すぎる子もいます。
こちらの想定する時間と、作業速度が全くかみ合わない速さで終わる。
だいたい、雑です。
あるいは、指示されたこととは違うことをやっていることもあります。
あとはほぼ読んでいないとか。
とまあ様々にあるのですが、こういう子は増えています。
何が問題なんでしょう。
小学校の教育、何かが間違っていませんか? と感じる生徒がたくさん見受けられます。
好奇心をもって学べるようにとか、授業を楽しく感じられるようにとか、主体的な学びをとか
そういう授業は大事なのだと思うけれど
そういうことが出来るようになるベースをちゃんと整えてあげること
そういうことが出来るように個を鍛えてあげることが学校教育なのではないですか?と私は感じています。
読み書きをしっかりできる
漢字がちゃんと書ける、ローマ字がちゃんと書ける
英単語がしっかり覚えられる
理科社会の基本的な知識をちゃんと覚えられる
計算を素早く丁寧にできる
指示をちゃんと把握できる
そういうことが出来ないと、そもそも授業なんておもろくないし、主体的に学ぶことなんてできやしない。
だから、低学年のお子さんがいらっしゃる保護者の皆様には、そういうところがちゃんと出来ているかどうかを見ていてあげてほしいと思います。