色々なところで耳に、目にする逆転合格なるもの。
私は、この言葉があまり好きではありません。
意味はなんとなく分かるのだけれども、いまいちわからない。
なに? 逆転合格って?
短期間で点数を急激に伸ばすこと?
それとも、直前まで偏差値的に足りていなかったけれど、受かったってこと?
いまいちわからない。
けどなんだか、凄いことのように思われているような。
そういう意味で言えば、キャッチコピーとしては優秀なんでしょうね。
けど、私は好きではない。
上記のような例が逆転合格なのだとしたら、ほとんどの子が逆転合格だと思うんですよね。私は。
だって、そのために死に物狂いで勉強頑張ってるんじゃないの?って。
すくなくとも、当塾の子たちはみんなそうです。
はじめっから楽勝で受かった子なんて一人もいません。
それに、私は逆転合格なんて無いよって思っています。
積み重ねてきたものなく、マグレのような勝ちなんて、ない。
あるのは、それまでに積み上げてきた数々の知識と経験とセンス。
逆転合格。
こういう言葉がまかり通って、「最後頑張ればなんとかなるでしょ」となってしまうのが一番怖い。
もちろん、そういう意味で使っているのではないと思うのだけれども、どうとらえるかは受け取る側の問題。
受験はそんな生半可なものでは全くもってない。
中三は、よく分かっているよね。
想像を絶するくらい、きっついもんです。
マジで昼も夜も勉強している。
中一に戻れるなら…小学校に戻れるなら…なんどそう思ったことだろうね。
その姿を見ているはずの非受験学年。
なのに、なんだかまだぼんやりしている。
それが未来の自分であると、まだ想像できていないかな。
そして、気がついたら中三になって、夏になって、そして焦る。
ま、それでもいいと思うけれどね。それも人生さ。
いいかい?
逆転なんて、無いよ。
ただただ真摯に、ひたむきに、積み上げる。
積み上げるんだったら、当然早いうちからの方がいい。
塵も積もれば山となるってね。