「あいつは才能あるから」とか「アイツのセンスやべーわ」みたいな言葉。
これはほとんどの場合、勘違いだと私は思っています。
突出した才能とかセンスなんて、本当にごくごく限られた人にしかない。
ほとんどの人は、多少の程度の違いはあれど、だいたい同じくらいのレベルで生まれてくる。
それが周囲の環境や教育によって、徐々に差がついていく。
そして、そういった環境要因から脱却できるようになったころには、それぞれに得意、不得意が出来上がっている。
そんなもんだと思います。
つまりは、センスとか才能というものは、ほとんどの場合、鍛錬の賜物。
それが鍛錬と本人が思っているかどうかは別として。
私はけっこう図形が得意です。
思い返せば、幼少期から、何か物を組み立てたりすることが好きでした。
ずっとやってました。
それが幼い私にとっての鍛錬になっていた。
塾講師として働き始めてから、私は、お師匠さんと同レベルにやれるようになるべく
入試問題を解き狂い、問題を自作しまくりという日々を過ごします。
そして、気がついたらどうやら、全国トップクラスに高校受験の問題を熟知しているようになり、問題や教材を作る能力も高くなっていたようです。
私はわりと最近まで、講師としてはそれが当たり前の行為だと思っていたから続けていたにすぎないのですが、人に言わせると、異常な量だそうです。
はたから見ると、私のはセンスとか才能とかに見えるようですが、私は10年以上かけて積み上げたものでしかないと思っています。
私に才能なんてありません。
以前も書きましたが、私は凡人です。
私にあるのは積み上げてきたもののみ。
みなさんだって、積み上げればこれくらいは出来ます。
ところが、大体の人は「才能が違うから」とか言って、やりもしない。
メンドクサイから積み上げたくないだけだろう。
積み上げた経験が無いから、積み上げればなるってわかってないだけだろうって。
私は10年以上かけて積み上げましたし、これからも様々なことを積み上げ続けます。
積み上げていけば、凡人のレベルからはあり得ない次元まで到達できるという事を、知っているから。
みなさんは、どうします?