塾報が完成しました。
あとは誤字チェックをして、修正完了すれば明日、配布いたします。
今回は上位校を目指すってのがいかなる意味を持つのかを書いています。
例のごとく、表現は強めです。
その記事を読むと
「自分が全然やっていない」と叱られているように感じると思います。
でも、そうではないんです。
ということを以下、つらつらと書きます。
どちらにせよ、表現はキツめです。
まあ、塾報の補足記事的なものと思ってください。
みなさんが「勉強してない」と言いたいわけでもないし
「頭が悪い」と言いたいわけでもありません。
純粋な素頭の良さで言ったら、私はおそらくみなさんには勝てません。
勉強量だって、みなさんと私の中学時代とでは
みなさんのほうが勉強していると、本気で思っています。
みなさん的には、おそらく私のことは「なんでもやれる頭のいいスーパーマン」に見えていると思います。
その自負もあります。
みなさんがこれから先の人生で出会う人たちとの比較においても
相当な上位に食い込む「知性」と「キレ」を持っているとも自負しています。
ですが、それでも私は凡人です。
私は、中学受験に失敗しています。
中学時代はだいたい、その貯金で物事をこなしています。
小学校の時にやったことを、もう一度確認していく作業。
それが私の中学時代の勉強です。
ですから、私は慶應に入りましたが
本来みんなが中学校三年間かけてやることを
私は小学校五年生から、五年間かけてやっています。
それでも、慶應程度です。
しかも、その合格だって、たまたま私が知っていたことが
英語の長文で出たから英語が思いのほか取れたにすぎません。
立教新座は補欠合格です。
早大学院は落ちました。
受けなかったとはいえ
開成や国立なんて受けられるとも思っていませんでした。
今にして問題を冷静に見て思えば
受ければ受かったのかもとは思いますが。
まあ、言っても無駄ですね。
私はさして理解力が高いわけでも
素頭が良いわけでもありません。
記憶力だって大したことありません。
大学生になってからやっと分かったことですが
私が勉強面において人より優れていたのは
物事をリンクさせる能力と発想力と経験
それから「やってやるよ」という気概です。
今、私が勉強面に限らずいろいろなことができ、知っているのも
今まで積み重ねてきた経験や
読んできた本の蓄積が、人と比べて格段に多く
それらをリンクさせまくっているからです。
つまり、私の能力は鍛錬の賜物です。
入試問題を見て瞬間的に答えが分かるのも
難度の高い問題をなんなく解くもの
国語の死ぬほど難しい文章を解読し説明できるのも
すべてこれまでの鍛錬と経験によるものです。
みなさんにはその経験と気概が足りません。
「やってやんよ」って感覚。
はたから見ていると分かるのですが
難しいことをやると、物量が多くなると、みなさんの気が引いていきます。
「無理だわ」みたいなテンション。
これがよくない。
そして、「なんかくれ」って感じもあまりない。
与えられたものをこなすだけでやっと。
本当にやっとですか?
私には、「コイツまだいけるだろ」って余力が見えます。
ただ、自分で「これくらいやったしいいでしょ」と限界値を決めているだけ。
それじゃあダメなんですよ。
上位って。
「もっといろんなもんくれよ!」ってならないと。
上位校受かるヤツには、受かるヤツらなりのノリがあります。
誰とは言わないけれど、キミですよ。
残念ながら今のままのノリではきっと、受験に落ちます。
それはきっと純粋な実力のせいではなく、経験値とテンションでの負けです。
二つ、具体的な例をあげましょう。
あるとき、中三(今の中三ではありません)が「明日、英語の授業だからそれまでに読み直してきなさい」という指示を受けました。
そのとき、その場ですぐにやり始めたのは、たった一人です。
他の人は「帰ってからやろう」というテンションで、二階に上がって、しょうもない話で盛り上がっていました。
別に休憩がダメだといいたいわけではありません。
また別の生徒の話です。
定期テスト明けで提出物もどーせあるのだろうし、少しきついかなと思い
入試問題を一つだけ渡してありました。
その子は昨日テストが終わって、その日のうちに、塾に来て処理しました。
そして、「一つだけでいいんですか?」と聞いてきました。
「いけるの?」と聞けば、「平気です。」と言うのでまた一つ渡しました。
ずーっと長々と書いていますが
つまりは、この「即座にやるというほんのちょっとがいかに大きいか」を
この「一個でいいんですか?」という一言がどれだけ大きな意味を持つのかを
知れよってことです。
これくらいの覚悟をもって、経験を積み上げる。
でないと、上位は戦えない。
ごめんな。
残酷なこと言うようだけれど、キミたちは凡人ですよ。
というか、ほとんどの人は凡人です。
でも、凡人でも、私程度にはなれます。
覚悟をもって積み上げればね。
私はそのサポートを喜んでします。
私より才能あるキミたちのためになれるのなら。
さて、頑張っていきましょうか。